食べる

西早稲田の「らぁ麺やまぐち」が10周年 記念の限定ラーメン提供も

「らぁ麺やまぐち」店主の山口裕史さん

「らぁ麺やまぐち」店主の山口裕史さん

  • 17

  •  

 西早稲田のラーメン専門店「らぁ麺やまぐち(以下やまぐち)」(新宿区西早稲田3)が1月8日、10周年を迎える。

「らぁ麺やまぐち」の「特製鶏そば」

[広告]

 店主の山口裕史さんの出身地である福島県で飼育される会津地鶏など4種類の地鶏を使うスープに島根県の「森田醤油(しょうゆ)」など3種類のしょうゆを合わせるラーメンが看板メニュー。「ミシュランガイド東京」のビブグルマンに6年連続で選出されるなど受賞歴も多い。

 オープン時は現在の店の向かい側に店を構えていたが、2018(平成30)年9月に移転。前の店は調理場が奥にあったが、カウンター越しに客と向き合って接客できるようになった。2021年4月には「焼きあご塩らー麺 たかはし(以下たかはし)」を展開するヒカリッチアソシエイツに「やまぐち」を運営するRaイノベーションの株式を売却し、事業を共に進めていくことになった。

 山口さんは「『やまぐち』以外の店もあり、今後会社を大きくしていくと、経営者としての仕事が増え、現場に立つことが難しくなる。迷ったが、自分はラーメンを作っていきたいという気持ちが強く、経営にたけた人と協力した方がいいと判断した」と話す。

 「たかはし」の味の改良や限定メニューの開発にも取り組む山口さん。「たかはし」は多くのスタッフを抱えていることから、味がぶれないレシピの開発に注力してきた。山口さんは「今までのレシピ作りとは全く異なる取り組みだった。『たかはし』は社員教育がしっかりしており、『やまぐち』の接客も良くなってきていると感じている」と話す。

 「たかはし」でのレシピ作りなどの経験を生かし、今年9月にメニューをリニューアル。素材の鮮度を追求したり、材料を増やしたり、しょうゆの火入れを見直したりしたほか、オープン当初に使っていた小さいずんどうに戻し、スープを小分けにして仕込むようにした。チャーシューは豚の肩ロースに変更。油の多い部位、少ない部位を使い分け食感の異なる2種類を提供する。10月には新メニュー「塩鶏そば」の提供も始めた。

 1月8日には10周年を記念して、限定ラーメンを提供するほか、有田焼窯元「李荘窯」のオリジナル丼にリニューアルする。「ラーメン丼本来のシルエット、シャープなライン、丼の縁の反りなどを意識した」(山口さん)という丼の内側につや消しの「らぁ麺やまぐち」のロゴが入る。

 山口さんは「限定ラーメンで取り組んでいることをレギュラーメニューにも展開していきたいと考えている。来年も楽しみにしてもらえれば」と呼びかける。

 営業時間は11時~21時30分。年内は12月30日まで(19時閉店)。新年は1月3日から通常営業。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース