学ぶ・知る

早大発酵メディア研究ゼミが「BaBaBa」で「ままま展」 ままならぬことも肯定して楽しむ

ドミニク・チェン教授(右)、塚田有那さん(左)と発酵メディア研究ゼミ生

ドミニク・チェン教授(右)、塚田有那さん(左)と発酵メディア研究ゼミ生

  • 30

  •  

 早稲田大学文化構想学部表象メディア論系発酵メディア研究ゼミが1月21日・22日、ケーススタディースタジオ「BaBaBa(ばばば)」(新宿区下落合2)でメディアアート作品展示「ままま展」を開催した。

「ままま展」エントランス

[広告]

 同展は、情報技術とコミュニケーションを専門とするドミニク・チェン教授のゼミで、塚田有那さんをキュレーターとする3、4年生の取り組み。テーマ決め、作品制作のほか、企画・展示・広報の全てを学生主体で運営する。2017(平成29)年から続くゼミ展で今回で6回目。

 ゼミについてドミニク教授は「発酵という現象に、アイデアや思考をゆっくり寝かせる、自分でコントロールしようとしない、お互いが微生物のように関わり合うことで何かが生まれるというようなイメージを持ちそれに期待している。これまでのものづくりは、人間が頑張ることを前面に出してきたが、頑張りすぎないものづくりをみんなで考えていきたい」と話す。

 今回のテーマ「ままま」について同ゼミの吉村茜さんは「どんな展覧会にしたいか、どんなものを作りたいかを話し合う中で、もやもやとした感情や、ままならなさを抱えて生きている、でもそれを肯定的に楽しむ姿勢を持って生きたいという点で全員が一致。それぞれが解釈した『ままま』を作品に落とし込んだ。ネーミングは、会場が『ばばば』と決まっていたので、韻が踏める、しかも音がかわいらしく頭に残りやすい、ウェブ検索でヒットしやすいということも考えて決めた」と話す。

 ウェブサイトのSEO対策、SNSでの発信、インスタグラムでの広告掲出、メディアへのプレスリリースなど広報活動にも力を入れ、入場予約は前日に予定数に達し、2日間でゼミ創設以来、過去最多の300人以上の来場があったという。

 展示は、「嗜考食(しこうしょく)」「inner-universe」「ぱすと・ぽすと」「念然の森」「ありのままがままならない」「演劇性とクィアネス」「Manipulatable Machi Module」の7作品。来場者は、それぞれの作品を制作した学生とコミュニケーションを取りながら一つ一つの作品を楽しんだ。

 同ゼミの巽迅亨さんは「『ままならない』ことをネガティブに捉えるのではなく、そこにどう向かっていくかというポジティブな姿勢で取り組んだ。それが伝わったように思う」と話す。

 吉村さんは「運営に関しても作品制作に関しても不安があったが、ゼミ生それぞれが自分のスキルや得意なことで助けてくれた。逆に自分が役に立てることもあった。この取り組みを通じて発酵が進んだなと感じる」と笑顔を見せた。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース