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早稲田大学歴史館で新聞連載4こま漫画キャラクター「フクちゃん」展 角帽を縁に

企画展「フクちゃん ワセダダイガクノ巻」 展示の様子

企画展「フクちゃん ワセダダイガクノ巻」 展示の様子

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 早大の「早稲田大学歴史館(以下、歴史館)」(新宿区西早稲田1)が現在、企画展「フクちゃん ワセダダイガクノ巻」を開催している。

企画展「フクちゃん ワセダダイガクノ巻」 エントランス

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 フクちゃんは、朝日新聞、毎日新聞で連載された故横山隆一さんの4こま漫画「フクちゃん」の主人公。かぶっている学帽が早稲田大学の角帽に似ていることから、1950(昭和25)年から2003(平成15)年までの50年余りの間、同大のマスコットとして、特に早慶野球戦などで多用されたほか、キャンパスや周辺の商店会などにも登場し、学生や住民に親しまれてきた。

 著作権については、横山さんから「『早稲田の杜(もり)』だけは著作権なしの治外法権」とその使用が認められていたという。長きにわたる貢献に対して同大は1999(平成11)年、横山さんとフクちゃんに対して卒業証書を授与している。

 展示は4部構成で、その1「フクちゃん」の話では、4こま漫画を多用してフクちゃんの変遷を紹介する。その2「ワセダダイガクノ」の話では1950年から2003年まで、早大舞台美術研究会によって制作され早慶野球戦の応援席に設置されたフクちゃんの巨大看板を紹介するパネルや横山さんが描いた応援用のフクちゃん傘などを展示。その3「よこやま・りゅういち」の話では、生涯を年表で振り返るとともに授与された卒業証書などを展示する。その4「応援部」の話では、1905年から現在までを年表で振り返るほか、角帽やチアリーダーズの衣装などを展示する。

 同館学芸員のチャン・ボイェさんは「横山先生が残された品々をお借りして実現した展示。フクちゃんを通して、早稲田スポーツやそれを支えた応援文化についてもっと知ってもらいたい。お子さんと一緒に楽しめる展示、夏休み中に足を運んでいただければ」と呼びかける。

 開館時間は10時~17時。休館日はウェブサイトに掲載する。入場無料。10月1日まで。

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