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新宿諏訪神社で4年ぶりに例大祭 町内みこしも復活、にぎわい戻る

諏訪町会の町内みこし「大神輿巡行」の様子

諏訪町会の町内みこし「大神輿巡行」の様子

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 新宿諏訪神社(新宿区高田馬場1)の例大祭が8月26日、27日に行われた。

新宿諏訪神社前に到着した町内みこし

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 新宿諏訪神社は、高田馬場・西早稲田・大久保・新宿7丁目・百人町4丁目・下落合1丁目の総氏神。氏子地域の各町会が管理する町内みこしが高田馬場周辺を練り歩く。例年、全国の諏訪神社の「祭日」である27日前後の週末に例大祭を行っていたが、新型コロナの影響で中止が続き、4年ぶりの開催となった。

 境内では20を超える露店が出店。親子連れや中高生などを中心に多くの人が訪れ、夜の時間帯は境内が人で埋め尽くされるほどのにぎわいを見せた。例年行われていた古事記や日本書紀の神話を演じる無言劇・里神楽は行われなかったが、子連れで訪れた30代の父親は「コロナ以前に戻った雰囲気。若者が多くてうれしい」と話していた。

 新宿諏訪神社が立地する諏訪町会では、26日に「山車と子供みこし巡行」を、27日に町内みこしの「大神輿(みこし)巡行」を行った。諏訪町会の会長、白子君代さんは「子どもみこしは例年の3倍ほど、町内みこしは、諏訪睦(町内みこしの担ぎ手)と他の地域から駆け付けてくれた担ぎ手で約200人規模だった」と話す。

 諏訪町会のみこしは東京浅草の「宮本卯之助商店」謹製。みこし札には「宮本重義作」の文字が見られ、「鳥居の重厚な彫刻による装飾などが特徴」(諏訪睦)という。白子さんは「40年ほど前に、諏訪神社の境内にあるみこし蔵から発見され、寄付を募り修復して現在まで引き継いでいる。コロナで中止が続いたが、私が婦人部だった頃に当時の町会長にいろんな人を紹介してもらっていたおかげで、無事再開することができた。本当にありがたい」と話す。

 「大神輿巡行」は14時ごろから、高田馬場駅前ロータリー広場で銚子から駆け付けた「紫友会」のおはやしで始まった。その後、駅前からつつじ通りを経由して、諏訪通りへ。玄国寺(以上、高田馬場1)で休憩し、新宿諏訪神社の前を通り、東聖建設(西早稲田2)へ。2回目の休憩を取り、16時30分ごろに明治通りを諏訪通りの交差点にあるお神酒所に到着した。沿道では多くの人がみこし巡行を見守り、撮影する人も見られた。

 当日は一時的に雨天になる予報だったが、雨が降ることはなかった。「大神輿巡行」を終え、白子会長は「本当にほっとした」と話し、関係者にお礼を伝えていた。

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