早稲田大学の学園祭の一つ「早稲田祭2023」が11月4日、5日、早大早稲田キャンパス(新宿区西早稲田1)や戸山キャンパス(戸山1)などで行われる。
同大によると例年約20万人の来場があり、日本最大の学園祭という早稲田祭。今年は食べ歩きや公演中の声出しなどの制限がなく、全ての催しを対面で開催する。期間中、コロナ禍前と同規模の約450企画を用意し、パフォーマンス、音楽、講演、展示、体験などを展開する。飲食屋台は85店舗が出店する。
今年のキャッチコピーは「ユメヒビケ」。早稲田祭2023運営スタッフ代表の佐溝眞行さんは「運営スタッフをやってきた約2年の間で、一つのことに熱中して、夢を追いかける早大生の力強さを感じてきた。そういう力が存分に発揮されて、皆さんに伝わる早稲田祭にしたい」と話す。
直近3年間はコロナ禍でオンラインやハイブリッドなどの制限付きでの開催だった。佐溝さんは「運営スタッフの誰もこの規模での開催を経験したことがないという不安があったが、社会人のOB・OGや、コロナ前の早稲田祭を知っている地域の方などからアドバイスをもらい、手探りで準備を進めてきた」と話す。
大隈記念講堂前や3号館前、演劇博物館(5号館)前、戸山カフェテリアに特設ステージを設け、パフォーマンスや演奏を行う。今年は「オープニングフェスティバル」を大隈講堂前と戸山カフェテリアステージで2カ所同時開催する。11月4日、16時25分からの「WASEDA PARADE 2023 -Be Yourself-」では応援部演奏楽団やパフォーマンスサークルが戸山キャンパスから早稲田キャンパスまで行進する。
キャンパス周辺の飲食店17店舗では、「ユメヒビケ」をモチーフにした早稲田祭とのコラボメニューを提供する。スタンプラリーも同時開催し、スタンプ数に応じ景品やサービス券などを進呈する。
佐溝さんは「制限なしの開催で、『復活』という言葉に目が行きがちだが、早大生がコロナ禍でも前に進んで積み上げてきたものがあって今年の早稲田祭がある。そういうところに注目して楽しんでもらえたら」と話す。
開催時間は10時~17時。