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「キッズラボ 子供実験教室」 戸山公園と早大理工展連絡会が共催

早稲田大学理工展連絡会のメンバー

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 都立戸山公園(以下、戸山公園)と早稲田大学理工展連絡会が12月9日、小学低学年以下の子を対象に「キッズラボ 子供実験教室」を開催した。

「キッズラボ 子供実験教室」の様子 「ふしぎなシャボン玉」

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 戸山公園は1954(昭和29)年に開園。明治通りを挟んで東西に箱根山地区と大久保地区があり、約19万平方メートルを有する。同イベントは、大久保地区のいこいの広場に面したサービスセンターのテラスで行われた。

 理工展連絡会は早稲田大学理工学術院の拠点である西早稲田キャンパス(新宿区大久保3)で例年11月初旬に開かれる学園祭「理工展」の運営主体。同大が8月に行う科学イベント「ユニラブ」、地域の祭などで子どもを対象とした活動も行っている。

 同園での開催は3回目。30人の子どもが参加して、実験について説明を受けた後、「スライムをつくる」「スーパーボールをつくる」「ふしぎなシャボン玉」「ろうそくを使うと…?」の4種類の実験を1時間ほどで体験した。

 戸山公園実験企画隊長を務める先進理工学部1年生の横澤崇成さんは「自分自身、子どもの頃から科学が好きだったが身近に科学に触れられる機会は見つけられなかった。子どもに実験の楽しさ、科学の楽しさを広めることができるいい機会だと思う。今回は4つの実験のチーフを1年生が務め、上級生がサポートするという体制で行った」と話す。

 2年生の小川由乃さんは「学内ではなく、テラスの隣で子どもたちが公園で遊んでいるという環境で行うことで、こういう実験教室があることを見かけて科学に興味を持つきっかけになれば」と話す。

 同園サービスセンターの杉山俊司センター長は「公園として地域とのつながりということで何かできることはないかと考える中で、昨年、サービスセンターに隣接する早大理工学術院で行われる理工展に出向き取り組みを知った。『理工系離れ』が問題となっている今、この実験教室を公園で開くことで子どもたちが理科や科学の世界に興味を持つきっかけになればと思った。十数年後に、今日の参加者の中から、隣のキャンパスに通う大学生が生まれたらうれしい」と笑顔を見せる。

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