早稲田大学(新宿区戸塚町1、以下早大)の入試の一般選抜が現在、行われている。
早大の一般選抜は、独自の3教科で実施する方式、英語4技能テストのスコアを利用する方式、大学入学共通テストを組み合わせる方式の3つ。2月8日の人間科学部を皮切りに、最終日となる今月23日のスポーツ科学部まで期間中に13学部の入試を行う。
2024年度の入学志願者数は一般選抜と大学入学共通テスト利用入試を合わせて8万9420人、13学部の募集人員は5135人(1月25日時点)で、2023年度の9万3843人から微減した。
一般選抜の実施に際し、早大の学生サークル「早稲田精神昂揚会」が試験日に学ラン姿で会旗を掲げ、会場に向かう受験生に「早稲田で待っているぞ」「頑張れ」「落ち着いていけよ」などとエールを送っている。学ランの受験生が通ると「学ラン、絶対受かれよ」の声も。それに答えるように声をかけられた受験生がガッツポーズしたり、会釈を返したりほほ笑んだりする姿が見られた。
受験生応援雑誌「早稲田魂」などを発行する「早稲田大学英字新聞会(The Waseda Guardian)」は、穴場のトイレや試験会場で営業している店の情報、1年生の受験当日体験記などを掲載した「早稲田魂'24入試当日号」を大学周辺で配布。同じく、受験生にエールを送った。
人気ワセメシ店(早大近くの飲食店の総称)「武蔵野アブラ学会」のチン正男さんも2020年の一般選抜以来、4年ぶりに「加油」(中国語で「頑張れ」の意味)と書かれた金色に輝くサンドイッチマン看板を身に着けて登場。「それはもう、大丈夫ですよ」「怖くないですよ」と緊張する受験生を励ました。
「早稲田精神昂揚会」幹事長の松井秀憲さんは「安定感を持って合格する人もいるが、自分は運をつかんで合格した側。合格したときは大隈重信に呼ばれていると思った。『運も実力のうち』ではないが、狭き門ではあるが最後までもがいて、滑り込んでくるような人を早稲田精神昂揚会では待っている」と話す。