ジンバー「THE HISAKA」(ザ ヒサカ)」(豊島区高田3)が、創業5周年を迎えた。
「THE HISAKA」のオリジナルジン「THE HISAKA GIN」
店主の小倉広康さんは、2019年2月15日にクラフトジンとオリジナルカクテルを提供する「Bar hisaka(バー ヒサカ)」(新宿区高田馬場3)をオープン。入居する建物の取り壊しにより昨年10月23日に閉店し、2023年2月11日に現店舗「THE HISAKA」(ザ ヒサカ)」をオープンした。
これまで周年行事はフェスと題して時間で区切ってさまざまなイベントを開催してきた。11日が新店のオープン日、15日が創業日ということで、今年は11日~15日を「HISAKA FESTIVAL 5th Anniversary」としてイベントを開いた。
11日~14日は、他店のバーテンダーや蒸留家を招いた交流イベントを、15日は5周年を記念して開発したオリジナルジン「THE HISAKA GIN」(5,500円)のローンチパーティーとして同酒を販売し、同酒を使った4種類のシグネチャーカクテルを用意した。
製造は楠乃花蒸溜(じょうりゅう)所(佐賀市)に依頼。香り付けに、ジュニパーベリー、コリアンダーシード、アンジェリカ、ゴマ、リコリス、ラベンター、オレンジフラワー、マーガオ、レモンピール、有田ミカンの皮などを使う。
キーボタニカルの有田ミカンの皮は小倉さんの実姉の嫁ぎ先の農家から、規格外で出荷されないミカン200キロを仕入れて使う。小倉さんは「半量は店でスタッフと共に皮をむき白皮をそぎ取る作業を行った。ジン作りの苦労の一端を体験することで蒸留所へのリスペクトが生まれ、愛着も湧く、このジンのストーリーをお客さまに伝えることもできる」と話す。
5日間を通して、色違いのリストバンドを用意して来店者に渡した。5色のリストバンドを持ちバーカウンターに座る女性は「お酒にもバーにもなれていない私にも優しい店で通うようになった。初心者の入り口になるバーだと思う」と話す。
5年を振り返って小倉さんは「5年前に比べると日本でもジンが普及してきた。4坪だった前店と比べ新店は規模も大きく業界に与える影響力も実感している。今後も走り続け日本を代表するバーにしたい」と意気込む。
営業時間は15時~23時。支払いはキャッシュレス、酒店のテイスティングはチケット制。