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早大演劇博物館で新収蔵品展 初代豊国筆「九変化図屏風」など

「三代目歌右衛門九変化屏風」(提供:早稲田大学演劇博物館)

「三代目歌右衛門九変化屏風」(提供:早稲田大学演劇博物館)

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 早稲田大学演劇博物館(新宿区西早稲田1)が現在、近年新たに収集した収蔵品の展示を行っている。

企画を担当した岩淵知恵さん、佐久間慧さん、広報の前田武さん

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 新収蔵品は、同館1階の六世中村歌右衛門記念特別展示室で展示する。展示品は初代歌川豊国の肉筆「三代目歌右衛門九変化屏風(びょうぶ)」、歌川国芳の「当ル奉納願お賀久面(あたるほうのうねがいおがくめん)」、俳優の故・久米明さんが書き留めた日記類や劇団運営ノート、「ボーイズ物」の創始者といわれる川田晴久のギターやゆかりの品々など。

 「三代目歌右衛門九変化屏風」は、初代豊国が繊細な筆致で描く三代目中村歌右衛門の九変化舞踊「其九絵彩四季桜(そのここのえさいしきざくら)」の姿絵と大田南畝の狂歌が書かれた六曲一双屏風で、同館の新たな顔となる品という。

 「当ル奉納願お賀久面」は、役者似顔絵が禁止された天保の改革の影響を受けて考案された役者戯画で、四代目中村歌右衛門、八代目市川團十郎など30人の役者の似顔絵と面を重ね合わせた錦絵。

 そのほか、いずれも同大名誉教授で演劇研究者の鳥越文藏さん、内山美樹子さん、竹本幹夫さんから寄贈された浄瑠璃本、謡本などの膨大な演劇資料関係資料の中から一部を公開する。

 同館学芸員の岩淵知恵さんは「『三代目歌右衛門九変化屏風』は良質な絵の具がぜいたくに使われ、豊国の細部の描写の見事さを目の当たりにすることができる品。六曲一双の形で見てもらえる貴重なこの機会に、来館してもらえれば」と呼びかける。

 開館時間は10時~17時(火曜・金曜は19時まで)。入館無料。5月26日まで。

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