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芳林堂書店でビザンツ帝国・皇女が主人公の漫画発売イベント たて琴の演奏も

「アンナ・コムネナ」作者の佐藤二葉さん(真ん中)と応援に駆け付けたイベントスタッフ

「アンナ・コムネナ」作者の佐藤二葉さん(真ん中)と応援に駆け付けたイベントスタッフ

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 「芳林堂書店高田馬場店」(新宿区高田馬場1、TEL 03-3208-0241)が、「星海社COMICS『アンナ・コムネナ』5巻発売記念 生演奏つきトーク&サイン会」を4月13日、行った。

「リュラー」を演奏する佐藤二葉さん=芳林堂書店でビザンツ帝国・皇女が主人公の漫画発売イベント

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 「アンナ・コムネナ」は俳優、演出家、古代ギリシア音楽家、作家の佐藤二葉さんが執筆する歴史4こま漫画。西洋中世唯一の女性歴史家とされるビザンツ帝国(東ローマ帝国)の皇女アンナ・コムネナの少女時代、青春時代、その後の数奇な運命を描いている。5巻が4月10日、発売された。

 イベントでは冒頭に佐藤さんが古代ギリシャのたて琴「リュラー」の生演奏を行った。作品にゆかりのある、ビザンツ帝国の首都コンスタンティノープルの陥落を嘆く歌など、3曲を披露。佐藤さんの「なぜか漫画の著者が生演奏をするという状態なんですけど…」との発言に、ファンから拍手が送られた。

 トークでは昨年、取材旅行で訪問したトルコのアナトリアとコンスタンティノープルなどで撮影した写真をスライドで映しながら、エピソードを披露。旅の供に連れて行ったビザンツ皇女の衣装を着せたシルバニアファミリーのペルシャ猫「バシリッサ」が写真に写り込んでいることや、ホテルで「バシリッサ」のベッドが用意されていたこと、村の人にかわいがられたり、遺跡にいたりする地域猫と多く出会ったことや訪問した遺跡や山を紹介した。

 「アンナ・コムネナ」はフルカラーで描かれていることもあり、撮りためた現地の写真を参考にしている。佐藤さんは「育った北海道の空と地中海地域の空は違う感じがする。記憶にある北海道に引っ張られないように気をつけながら、色を塗っている。写真を参考にして描くことは、作品の奥行きに大事なことではないかと思っている」と制作秘話を明かした。

 サイン会ではファンと交流を行った佐藤さん。イベントを終え、「漫画を読んでくれる方から感想を直接聞く機会はなかなかないので、本当にうれしい。これからも応援していただいている方に『読んで良かった』『うれしい、幸せだな』と思ってもらえるよう、気合を入れて作品を描いていきたい」と意気込む。

 イベントは今月21日にも行われた。

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