都立戸山公園と新宿スポーツセンター(以上、新宿区大久保3)で9月2日、「しんじゅく防災フェスタ2018」が開催された。新宿区協働事業提案で採択された官民連携の取り組みで、開催は今年で3回目。
町内会などに所属せず防災訓練の参加率が低い若者世代、子育て世代、外国人の参加を促し、「地域のみんなが集まって楽しく学ぶ機会」をつくることが目的。併せて「しんじゅく防災フォーラム」も開き、2つのイベントで耐震化や防災、減災などへ取り組む重要性を啓発した。
平成30年7月豪雨で活動したボランティアの体験談やトークイベント、ペット同伴で避する場合に避難所での対応を学ぶ「ペット避難所体験ゲーム」、持参したおもちゃの物々交換と防災プログラムを組み合わせた「イザ!カエルキャラバン!」、消防車や軽装甲機動車の展示などが行われ、雨天にもかかわらず、1800人以上の参加者で会場はにぎわった。
事務局を務めるピースボート災害ボランティアセンターの理事・合田茂広さんは「地域の防災を担ってきた方々が高齢化しており、これまで関わりの少なかった方にも地域の防災活動に参加していただくきっかけになるようなイベントとして企画してきた。『防災』には地味な印象もあるが、楽しめる要素を取り入れることで、子どもや若者、障がいのある方や外国人など多くの方に参加していただいた。このイベントをきかっけに、日頃の防災や減災について考えたり、取り組んでいただいたりすれば」と呼び掛ける。