新型コロナの影響が深刻な飲食店の取り組みを紹介する「高田馬場・早稲田 持ち帰り&宅配&デリバリー対応店マップ」が4月8日、オープンした。
「高田馬場・早稲田 持ち帰り&宅配&デリバリー対応店マップ」
自身も西早稲田で中国茶カフェ「甘露」(新宿区西早稲田3)を営みながら、地域ウェブメディア「高田馬場新聞」を主宰する向井直也さんが、グーグルマップのマイマップ機能を使って用意。呼び掛けに応じた読者らが持ち帰りや宅配を行う飲食店をマッピングし、テークアウト対応などのテキストやメニューの写真などの情報を掲載している。4日間で100件近い店舗情報がマッピングされた。
向井さんは「いずれは焼き菓子のネット販売をと考えていたが、カフェを休業せざるを得なくなり前倒しで行ったところ10分で完売するほど注文が入った。カフェ営業時の売り上げには遠く及ばないが、『こんなに店のことを気にしてくれている人がいるんだ』と感じられたことで本当に元気が出た。この経験から、今、逆境の中で必死に生き残りをかけて努力する飲食店経営者や飲食店で働く人たちに『自分のことを気に掛けている誰かがいること』を伝えられる方法の一つとしてマップを思い付いた」と経緯を話す。
高田馬場のコワーキングスペースで働く山崎由夏さんは、「普段から職場のコワーキングスペースで昼食を取ることが多く、いつも何を買って食べようか迷っている。今日はこのマップを使ってランチを選んだ。マップ上で探せるので距離や位置が分かりやすく選択しやすかった。このマップにどんどん情報が追加されていくのが楽しみ」と期待する。
向井さんは「情報の細やかさには投稿した人によってバラツキはあるものの、何よりその店を『応援したい』という愛情が込められたマップができたと思う。残念ながら、テークアウトを始めた後に休業を決める店も出てきている。地域の皆さんから最新の情報を受けて更新をしていきたい」と協力を呼び掛ける。
マップには「高田馬場新聞」のサイトからアクセスできる。「応援したいお店をユーザーが載せる」をコンセプトに、公開されている情報の修正・新規追加フォームから誰でも情報提供ができる。