西武鉄道が西武新宿線・高田馬場駅(新宿区高田馬場1)の下り(所沢・本川越・拝島方面行き)の3番ホームでホームドアの使用を、9月16日の12時ごろに始める。
ホームドアは駅利用における安全性の強化を目的に設置。扉位置が異なるさまざまな車両に対応するために、開口部分が広いことが特徴。最大で約4.2メートルを確保し、開口部分は42カ所設ける。4番・5番ホームも順次設置を行い、5番ホームは今年12月ごろ、4番ホームは2021年3月ごろに使用を開始できるよう工事を進めている。開口部分はそれぞれ40になる予定。
設置については、国から「訪日外国人旅行者受入環境整備緊急対策事業費(2018年)」「地域公共交通確保維持改善事業費補助金(2019年・2020年)」、新宿区から「新宿区鉄道駅総合バリアフリー推進事業費補助金」の補助を受けている。東京都からも新宿区を通して補助を受けている。
西武鉄道沿線において、西武池袋線・池袋駅(2~6番ホーム)と練馬駅ではホームドアの設置が完了している。本年度中にホームドア整備予定の駅は、西武新宿駅・高田馬場駅・所沢駅・国分寺駅。来年度以降も引き続き駅のホームドア設置を進めていく方針という。高田馬場駅の乗降人員は30万1862人(2019年度)で、西武新宿線の中では1位。西武線全体の中でも池袋駅に次いで2位となっている。
3番ホームにホームドアが8月21日に設置されると、ツイッター上では「いつの間にか高田馬場の西武新宿線のホームにホームドア設置されてて一瞬駅間違えたのかと思って焦った」「高田馬場にホームドア設置されてるしホーム柵も新宿寄り端っこの方から撤去始まってて知らん駅になってる」「すげえ!高田馬場の西武新宿線ホームに1日でホームドアついてる!!」(以上、原文ママ)などのツイートがされていた。
西武鉄道広報部は「西武鉄道では、2020年度をめどとし、1日当たりの乗降人員10万人以上の駅について、ホームドアの整備を推進している。お客さまに安心して電車を利用いただけるよう、今後も国および自治体等の関係機関と調整を図りながら、ホームドアをはじめとしたホーム上の安全確保に取り組んでいきたい。工事中は、お客さまに不便をおかけするが、ご理解をお願いできれば」と呼び掛ける。
ホームドアの使用開始時間は、工事進捗(しんちょく)による開始予定の変更、当日に運行遅れが生じた場合、変更になる場合がある。