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早稲田大で春学期の授業が開始 対面増加、「久々の雰囲気に感動」の声

早大南門通りの4月6日の様子

早大南門通りの4月6日の様子

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 早稲田大学の2021年度春学期が4月5日、始まった。

早稲田大学早稲田キャンパスの南門から地下鉄東西線早稲田駅に向かう早大生たち

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 早稲田大学では新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、2020年度春学期の授業は全てをオンラインで、秋学期はオンラインを中心にしながら、一部の授業を対面で行っていた。昨年12月には2021年度春学期の授業の対面実施7割を目指すことを公表。教室の換気設備への投資など、準備を進めてきた。

 早稲田大学のシラバスでは、授業の方法を5つに区分。全ての授業を対面で行う「対面」、対面とオンラインを組み合わせる「ハイブリッド」、全ての授業をオンデマンドで行う「フルオンデマンド(曜日時限なし)」、主にオンデマンド形式で行い一部リアルタイム配信や対面授業を行う可能性のある「オンデマンド(曜日時限あり)」、主にリアルタイム配信のオンライン授業で一部をオンデマンドや対面授業を行う可能性のある「リアルタイム配信」を用意している。

 春学期・夏学期の授業数はシラバスによると「対面」=5722、「ハイブリッド」=3707、「フルオンデマンド」=625、「オンデマンド」=1070、「リアルタイム配信」=5804となっている。昨年度に比べると、対面授業の割合が大幅に増加した。

 オンラインと対面の割合は学部や授業ごと、受講生の数によっても異なるため、正確な割合を算出することはできないが、「対面」と「ハイブリッド」を合わせた比率は約56%。感染状況によるが、「オンデマンド」の多くは対面授業実施を想定していると思われ、目標の対面7割が強く意識されていたものと推測される。

 早稲田大学周辺では春学期の開始に合わせて学生の数が増加。近隣の飲食店「ワセメシ」で食事をする学生の姿が多く見られた。近隣飲食店からは「活気のある早稲田が戻ってきた」「学生さんの数は相当増えたと思う」「突然のことで、仕入れをどうすればいいか、悩んでしまった」などの声も聞かれた。

 商学部4年の女子学生からは「早稲田の街に活気が戻ってきて、久々の雰囲気に感動した」との声や、社会科学部3年生の女子学生の「うれしそうな早稲田生を久しぶりに目の当たりにして、この1年間ずっとこの早稲田文化から離れたところにいたと実感した」との声もあった。文化構想学部5年の男子学生からは「友達が卒業してしまったので、オンラインのままのほうが正直ありがたかった」といった複雑な心境も聞かれた。

 早稲田大学では学生に対し、マスク着用、手洗い、うがい、体温測定を呼び掛けているほか、学生ラウンジ、教室などで食事時の黙食の徹底、サークルやサークル会員の自主的な集まりなどによる懇親会、飲み会、打ち上げを当面の間、禁止している。

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