早稲田大学は、学内にある5つのミュージアムの魅力を広く体感してもらうことを目的に、5月17日から特集企画「Museum Week」を開催している。
早稲田大学が実施する「Museum Week 2021」のパンフレット
2015(平成27)年から毎年開催されていた同イベントは、昨年新型コロナウイルスの影響により中止。今年はオンラインを中心とする開催を決定した。同大学文化推進部が主催し、現役学生の中から「文化推進学生アドバイザー」を14人採用。共同で企画・運営を行っている。
文化推進学生アドバイザーのリーダー永井敦さん(先進理工学部4年)は、「コロナ禍で活動が制限されている中、自分にできることをしたいとアドバイザーを志望した。オンラインという限られた中でも、学生同士がいろいろと工夫をした企画を楽しんでほしい」と話す。
グッズとコラボメニューを担当した木村友里乃さん(文学部2年)は、「昨年、1年生の時はほとんど大学に来られず、早稲田文化を感じられなかった。今年は自分が早稲田文化を感じながら発信をしていきたい」と話す。
学内にある「演劇博物館」「會津八一記念博物館」「早稲田大学歴史館」「早稲田スポーツミュージアム」「本庄早稲田の杜ミュージアム」の5つのミュージアム内では、テーマ展示や特別展などを開催。加えて、今年はオンラインやSNSで参加できる企画を多数用意している。
「写真を投稿!みんなでつくるフォト・ミュージアム」の企画を担当する、文化推進学生アドバイザー土屋舞華さん(教育学部3年)は、「例年はビラを配ってイベントの周知をしていたが、今年はそれができなかったためSNSを活用している。オンライン開催ではあるが、ちゃんとグッズがもらえる点が魅力の一つ。フォトミュージアムに皆さんが写真を共有することで、離れていても早稲田文化を分かち合い、みんなで早稲田文化を盛り上げていきたい。OB、OGの方々も積極的に参加してくださっているので、オープンキャンパスに参加できない受験生にも『つながりの強い大学なんだな』と感じとってもらえたらうれしい」と話す。
同企画では、「#早稲田文化」「#フォトミュージアム」の2つのハッシュタグを付けてキャンパスで撮った思い出写真をSNSに投稿した人に、オリジナルミニ水筒を進呈する(先着500人、希望者は要申請)。投稿された写真は、後日パネルとして早稲田大学歴史館内に展示予定。
360度のバーチャルビュー空間で、ミュージアム内だけでなく学内のあらゆる場所を散策できる「VRミュージアムツアー」も、オンライン開催だからこそ力を入れた部分の一つだという。「ワセダベアをさがせ!in VRミュージアム」と題した企画では、学内に隠れている早稲田大学のマスコットキャラクター「ワセダベア」を8体見つけ、それぞれが持っている文字をつなげ、キーワードに正解すると大隈記念講堂立体模型作成キットが進呈される。
また、早稲田大学周辺地域の飲食店支援の目的に加え、「黙食」「手指衛生」「少人数での飲食」などの新型コロナウイルス感染症対策を徹底しながら安全・安心に飲食を楽しむことを根付かせるキャンペーンを兼ね、「ワセメシスタンプラリー」も同時開催する。
5月28日までの期間中に対象となる44の店で飲食をして、スタンプをもらう(テークアウトも可。1店舗1つまで)。スタンプ3つで「オリジナルエコバッグ」が、5つで「Museum Week Tシャツ」が進呈される(いずれも非売品。応募多数の場合は抽選)。
ほかにも、漫画研究会による「オンラインde似顔絵体験」、早稲田大学交響楽団・津軽三味線愛好会三津巴による「ミュージアムから配信!Vol.1ワセオケコンサート Vol.2三味線コンサート」、チアダンス・ストリートダンスなどのパフォーマンスを配信する「早大生サークル オンラインLIVE」など、全て無料で楽しめる。今月28日まで。