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早大近くの定食店「Kitchen GRASSO」が建て替えで閉店 来年以降、新店舗を準備

最終日の営業を終えた「Kitchen GRASSO」の夜の様子

最終日の営業を終えた「Kitchen GRASSO」の夜の様子

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 早大南門通りにある定食店「Kitchen GRASSO」が5月21日、閉店した。

「Kitchen GRASSO」の「からあげ オリジナルと旨塩のコンビ」

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 「Kitchen GRASSO」は、2006(平成18)年にオープンした唐揚げを中心とした定食屋。通年ではなく、例年4月から7月、9月から12月に期間を絞り営業してきた。早大の出版サークル「早稲田大学マイルストーン編集会」が発行する大学周辺の飲食店をまとめた冊子「EXPO2021」のランキングで6位に入る人気店。「早稲田大学“踊り侍”」や「早稲田大学男祭り実行委員会」といった同大学のサークルや学生団体とコラボメニューを出すなど、早大生とのつながりも深い。

 早大生を中心に熱心なファンが多いことで知られる同店。ご飯、みそ汁に加えて、唐揚げがお代わりできることが特徴。「Kitchen GRASSO」を愛するファンが同店の魅力を発信しているツイッターアカウント「グラッソ同好会」の一人は、「GRASSOの唐揚げは、本当においしい。最初からただでさえボリューミーなのにお代わりもできるため、胃も心も満たされる」と話す。

 今回の閉店は建物の老朽化に伴う建て替えのため。公式インスタグラムで20日に発表し、307人からいいねが付いた。前日に閉店を発表したのは「コロナ禍で混雑を避けるため」(Kitchen GRASSO)という。「グラッソ同好会」がツイッターで同店の閉店を発表すると、93件の「いいね」と52件のリツイートがあった。

 閉店を知ったファンからはツイッター上で「ええええグラッソ閉店しちゃうの!???安いし美味しいしめちゃくちゃ好きなわせメシだったんだけどな」「グラッソもう一回ぐらい行きたかった、、、」と閉店を惜しむ多数の声があった。早稲田駅前の横浜家系ラーメン専門店「武道家 早稲田本店」が、同日に15周年を迎えたことから、「グラッソの閉店と武道家の15周年被ってるのどないしよ。どっちもくうか(以上、原文ママ)」という声も。

 閉店当日は、早大生を中心とした多くの人が同店を訪れ、一時同店から約70メートル離れている「ファミリーマート 早稲田大学南門店」横の横断歩道を越えた付近まで行列ができた。「グラッソ同好会」の一人は、「7月と12月の最終営業日は特に長蛇の列ができがちだが、ファミリーマートまで列ができたのは見たことがない」と話す。

 「Kitchen GRASSO」はインスタグラムで「折角お並びいただいたにも関わらずご提供出来なかったことをお詫びすると共に、ご迷惑をお掛けした全ての方々にこの場で重ねてお詫び致します」(原文ママ)とコメントしている。

 最終日の営業を終え、「定食屋冥利に尽きる最終日を終えて、今は改めて感謝と言う言葉しか浮かんで来ません」「本当に皆様に愛していただけた定食屋だったことを胸に、新しい未来に向けて一歩前に進みます」(以上、原文ママ)と心境をつづっている。

 「グラッソ同好会」の一人は、「大学1年から、胃袋と心を満たしてくれたグラッソには感謝しかない。自分の大学時代の一番の店がなくなってしまうことは悲しいことだが、グラッソを愛した人たちの心の中では、グラッソの灯がともり続けることだろう」と話す。

 建物を建て替えた後、来年以降に新店舗を開く予定で「店主の弟が検討している」という。

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