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高田馬場のはんこ店「吉報堂」が新作スタンプ「顔印」 「福笑い」から着想

はんこ屋 吉報堂の店主、小嶋茂男さんと御朱印帳

はんこ屋 吉報堂の店主、小嶋茂男さんと御朱印帳

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 「はんこ屋 吉報堂」(豊島区高田3、TEL 03-3980-0235)が、髪型と口元の組み合わせで、全216パターンの中からセミオーダーできるフェーススタンプ「顔印 - KAOIN-」の販売を8月に始めた。

はんこ屋 吉報堂 「顔印」

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 同社は1970(昭和45)年創業。創業者で先代の木村瀞社長の意思を受け継ぎ、社員だった小嶋茂男さんが先代の死後、2010(平成22)年、「新宿アート・吉報堂」から社名を「吉報堂」として事業を継承。同店には先代より引き継いだ棚に約2万2000本の認め印が並ぶ。

 内閣府が進める押印見直しの動きと新型コロナウイルス感染症拡大の影響で既存のはんこの需要が激減する中、同店では技術力を生かし、てん書体と直線的要素を幾何学的に表現した「ジオメトリックスタンプ」、女性スタッフの発案で生まれた3次元的な印影を持つ「3Dはんこ ダイス」、東京オリンピック開会式の入場行進のプラカードから小嶋さんが着想し24時間で商品化したという「漫画風吹き出しスタンプ」など、スタッフ全員でアイデアを出し合い新製品の開発を行っている。そのほか、小嶋さんが「梵字」などに関する知識を学んで取り組む「御朱印スタンプ」の受注など独自に販路を見いだしている。

 「顔印」は、髪型、口元、書体を、それぞれ6パターン用意し、216の組み合わせから選んでオリジナルのはんこが注文できる。彫刻デザインを担当する荻原由華子さんの提案で開発。荻原さんは「常に同時進行でいくつかのデザインを構想していて、社内で検討して商品化できそうなものから試作に入る。『顔印』は幼稚園で友達と楽しく遊んだ福笑いに似た遊びから着想した。自分に似た顔や理想の顔など、自由に好きな顔のはんこを作って楽しんでもらえれば」と話す。

 連続押印ができるゴム印「ジョインティ・タイプ」(1,600円)、印面を彫刻する「ウッドタイプ・柘12mm」(4,538円)の2種類を用意する。

 小嶋さんは「脱はんこ、コロナ禍で、はんこの需要は減っている。脱はんこの流れは今後も進んでいくだろう。ただ、はんこがこの世の中から完全になくなることがあるとしても、それはまだまだ先のこと。スタッフ全員で考えて作り出す新製品や、専門性の高い知識を必要とする『御朱印はんこ』の製作など、当社の強みを生かして、はんこ屋として生き残っていきたい。地域の子どもたちを対象にしたワークショップなども開いてはんこ文化を残していきたい」と話す。

 営業時間は9時~18時。土曜・日曜定休。

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