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高田馬場の昆虫食自動販売機にコオロギコーヒー 「新しいコオロギの楽しみ方」

高田馬場のジビエ居酒屋「米とサーカス」の自動販売機に追加されたコオロギのコーヒー「クリケット ブレンド コーヒー」

高田馬場のジビエ居酒屋「米とサーカス」の自動販売機に追加されたコオロギのコーヒー「クリケット ブレンド コーヒー」

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 高田馬場にあるジビエ居酒屋「米とサーカス高田馬場本店」(新宿区高田馬場2)の前にある昆虫食の自動販売機にコオロギのコーヒー「クリケット ブレンド コーヒー」が9月1日、追加された。

米とサーカス高田馬場本店の店頭に設置された「昆虫食の自動販売機」

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 同店はシカやイノシシを始めとした定番ジビエから、ラクダ、アライグマ、ワニ、ダチョウといった変わり種まで取り扱うジビエ料理専門店。2015(平成27)年からは「昆虫食」の提供を始め、2019年には店先に自動販売機を設置し、気軽に購入できるようにした。「昨今、昆虫食は栄養価の高さや環境保全の観点から注目が集まっている」(同店)という。

 「クリケット ブレンド コーヒー」はコーヒー粉とコオロギパウダーを使ったオリジナルブレンド。考案したのは、昆虫食の普及活動を行うユーチューバー「昆Tuber」で現役大学生、昆虫食活動家のかずきさんと、「2019年ジャパンコーヒーロースティングチャンピオンシップ」で4位になった焙煎(ばいせん)士西川隆士さん。「昆虫食の普及のための商品の象徴となるようなものを作りたい」というかずきさんの思いに、西川さんが共感する形で誕生したという。

 使用するコオロギは亜熱帯の温暖な地域に分布する「フタホシコオロギ」。日本では、沖縄などに生息している。「コオロギの味が強い分、うま味も強いことが特徴」という。フタホシコオロギを引き立てるために選んだコーヒー豆は「ブラジルサントス種」。良質でバランスの良い味わいが特徴だという。

 米とサーカス高田馬場本店のマネジャー・石井翔さんは「今までは昆虫の姿を残した『スナック』が主流だったので、取り扱いが少なかった『昆虫ドリンク』を新たに導入した。米とサーカスでは揚げ料理が多いコオロギだが、以前炒(い)った時に香ばしくおいしかったことが印象的」と話す。

 「コーヒーの風味を決定付ける工程である焙煎。コオロギを焙煎することで独特の香ばしさがうま味を引き立てる。コオロギにぴったりな、新しい調理法だと感じた。昆虫を普段から食べている方には新しいコオロギの楽しみ方を提案でき、まだ抵抗のあるお客さまにも姿が見えないのでチャレンジしやすいと思う。飲んでみてもらえれば」と呼び掛ける。

 価格は500円。自販機は24時間営業。

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