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早大近くの居酒屋「柳」が間借りから独立へ 「早稲田は温かい人が多い」

早稲田大学大隈記念講堂の近くの居酒屋「柳」の店主・菜穂さん

早稲田大学大隈記念講堂の近くの居酒屋「柳」の店主・菜穂さん

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 早稲田大学大隈記念講堂の近くの居酒屋「柳」(新宿区早稲田鶴巻町、TEL 03-6278-9972)が間借りから独立し10月1日、オープンした。

早大大隈記念講堂近くの居酒屋「柳」の「大葉月見つくね」

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 店主の菜穂さんは、鶏料理を中心とした居酒屋「てけてけ」などを運営するユナイテッド&コレクティブに新卒で入社。約3年間の勤務後、アルバイトを経て、昨年9月に店を間借りし、居酒屋「柳」をオープン。「いろんな人と出会えて、いろんな話を聞くことができるので居酒屋で働くのが楽しい」と話す菜穂さんの人柄もあり、近隣住民や若い女性などから親しまれてきた。

 契約は今年8月末までの予定で移転先を探していたが、間借りしていた居酒屋の店主から「店を引き継がないか」と提案があり、店舗を譲り受け物件のオーナーと直接契約した。緊急事態宣言中は酒類提供の自粛要請に応じて休業し、準備を進めてきた。

 内装はできるだけそのまま活用し、休業中に扉を塗り直したり、照明や食器棚を取り換えたり、DIYで内装工事を行い準備を進めてきた。カウンター内の壁面も塗り直してもらい、9月13日からはランチタイムに生甘酒を使ったスムージーを販売。緊急事態宣言が解除されるのを待っていた。

 この1年間でメニューに変化もあった。オープン当初は居酒屋らしいメニュー構成で、幅広さを追求していたが、「焼き鳥が食べたい人は焼き鳥屋さんに行くのではと思うようになった」と菜穂さん。コンセプトの「家に帰ってきたような感じで飲んでもらえる店」をより意識し、季節の食材を使った家庭料理を多く提供するようになり、定番メニューよりも日替わりメニューが多くなった。

 菜穂さんが好きだというサッポロ生ビール黒ラベルをたる生で提供し、瓶ビールはサッポロラガービールを提供する。焼酎は20種程度、日本酒は8種程度を常時用意する。

 菜穂さんは「早稲田は縁もゆかりもない場所だったが、常連さんのおかげもあり、1周年を迎え、本格的に店を始めることができた。新型コロナの影響で休業後に再開した時や時短営業の時も、常連さんにずっと来てもらえて、早稲田は温かい人が多い場所だと感じた。気軽に食べに来てもらえる店にしていければ」と意気込む。

 東京都のリバウンド防止措置期間中の営業時間はランチのスムージー営業=13時~16時、居酒屋営業=16時~21時(酒類の提供は20時まで)。月曜・木曜定休。

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