境内の手水舎(ちょうずしゃ)や鉢の水面に花を浮かべ飾る「花手水」のライトアップが現在、法輪寺(新宿区西早稲田1)で行われている。
同寺の「花手水」は、2018(平成30)年から住職を務める海野高敬(うんのこうけい)さんが昨年、思い付きで数個の菊の花を境内の鉢に浮かべたところ参詣者に喜ばれたことをきっかけに始めた。海野さんは「寺にあるものを利用して、工夫しながら少しずつ花を増やしていった」と振り返る。手水舎の竜頭や水晶玉も海野さんのアイデアで置いた。
「花手水」のライトアップは今年が初。花は毎週金曜の夕方から土曜の朝に海野さんが選んで入れ替える。水の底にLDEライトを入れ、変化する水の色を楽しめるように工夫もした。「東京一と言われるような『花手水』を境内に作る計画も進めている。『花手水の寺』と呼んでもらえるようにしたい」とも。
同寺は、海野さん自らがデザインして箔(はく)押しやホログラムなどの加工を施す御朱印などと共にSNSなどで取り組みが話題となり、訪れる人が増えているという。海野さんは「境内に置いた人形などの置物は、お墓参りに連れられてくる子どもに少しでも楽しい思い出ができればと置いたもの。御朱印も花手水も喜んでいただけることが一番。専門家のコーディネートとは異なる私の好みを盛り込んだごちゃごちゃ感を楽しんでもらえればうれしい」と話す。
ライトアップ時間は16時30分~18時、水曜・土曜のみ(1月1日除く)。1月29日まで。雨天中止。