見る・遊ぶ

新宿コズミックセンターで車いすハンドボールの大会 「誰でも楽しめるスポーツ」

「第1回車椅子ハンドボール関東競技大会」の様子

「第1回車椅子ハンドボール関東競技大会」の様子

  • 98

  •  

 「第1回車椅子ハンドボール関東競技大会」が7月17日、新宿コズミックセンター(新宿区大久保3)で開催された。主催は「日本車椅子ハンドボール連盟」、運営はパラスポーツの普及などに取り組む「Knocku(のっきゅー)」。

車いすを宙に浮かせながらシュートする選手

[広告]

 今年11月に車いすハンドボールの世界選手権が開催されることから、競技の認知向上や競技人口増加などを目指し、昨年10月から体験会や練習会を新宿コズミックセンターや新宿スポーツセンターで開催してきた。

 これまで体験会などを5回開催し、延べ300人以上が参加し、リピーターも増えてきた。年齢や性別、競技指向性、障がいの有無にかかわらず、多くの人にハンドボールに関わる機会を提供することが目的。関東では初の開催となった。

 体格、年齢、性別などによる違いよりも、車いす操作の能力が重要になってくる車いすハンドボール。一般的なスポーツでは埋まらない差が埋まることで、参加者が平等なフィールドで競技できることも特徴。車いすスポーツの経験者や未経験者、社会人から学生まで幅広い世代の選手、ボランティアなど約160人が参加した。

 6人制で競技志向が強い「チャレンジカップ」と4人制で初心者でも参加しやすい「ビギナーズカップ」を開催。ルールはIHF(国際ハンドボール連盟)競技規則に準じて設定した。参加者の競技レベルなどを考慮して、コートサイズや試合時間などを調整した。

 試合では車いすバスケットボール経験者などによる迫力のあるプレーや親子で参加したチームによるほほ笑ましいプレーなどが繰り広げられ、参加者間の交流も促進された。車いすを回転させたり、宙に浮かせたりしながらのシュート、パンクによる車いすの車輪交換など車いすスポーツらしい場面も。

 同時開催の体験会では車いすの操作やパス、シュートのやり方をレクチャーしたほか、ミニゲームも実施。最年少の参加者は3歳だった。「チャレンジカップ」には3チームが参加し、「UnderDogMorooka(アンダードッグモロオカ)」が優勝。ビギナーズカップには5チームが参加し、「Team KOKOA」が優勝した。

 「Knocku」の代表・岡田美優さんは「競技を初めてやる人から車いすスポーツの経験者で競技力の高い人まで、誰でも楽しめるスポーツで、全ての人に楽しんでいただけたと思う。来年も開催できれば」と意気込む。

 体験会や練習会も定期的に開催予定。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース