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クラフトジンの「Bar hisaka」閉店へ 高田馬場での再開を期して

「Bar hisaka」の小倉広康さん、「新宿 日曜喫茶」のササさん

「Bar hisaka」の小倉広康さん、「新宿 日曜喫茶」のササさん

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 高田馬場の「Bar hisaka(バー ヒサカ」(新宿区高田馬場2)が10月23日、閉店する。

「Bar hisaka」の小倉広康さん

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 同店は2019年2月15日にオープン、クラフトジンとオリジナルカクテルの店として知られ人気店となった。閉店は入居する建物の取り壊しによるもの。

 店主でバーテンダーの小倉広康さんは、21歳の時から上野、銀座などでバーテンダーとして研さんを積み、高田馬場で開業。店名「ヒサカ」は小倉さんの出身地、岐阜県の地名、日坂に由来する。

 小倉さんは高田馬場での開業について「地縁はなかったが、鉄道の乗降者数が多く、また若者や外国人が多く多様な文化が入り交じっていて面白そうだと感じた。実際、地元の人だけでなく旅行者や日本語学校の生徒など外国人の来店も増えた。さまざまな背景を持つお客さま同士が隣り合い、自然に会話を始める高田馬場ならではの店になった」と振り返る。

 開店当初から、日本でも蒸留所が増えているジンに着目。現在は常時約40種類のジンを置き、クラフトジンと季節ごとに創作するオリジナルカクテルの店として知られるようになった。小倉さんは「日本のバーでは伝統的なカクテルが好まれるが、海外ではそれぞれの店が個性を表現する。レストランで旬の食材で四季を楽しむ料理を出すように、四季を取り入れた表現スタイルをテーマに100種類以上のカクテルを創作してきた」と言う。

 ドリンクは「本日のジントニック」(600円)ほか、クラフトジン、オリジナルカクテル各種、ハイネケン(770円)、シングルモルト宮城峡(990円)など。フードは自家製ドライフルーツ(550円)、ホットサンド(760円)など。チャージ料は300円。

 閉店を前に、10月7日、8日は、交流のある飲食店や団体が時間制でサービスを提供するイベント「24BAR HISAKA」を開催した。「STUZZICHERIA LA GIULIETTA(ストゥッツィケリア ラ ジュリエッタ)」(高田馬場4)、早稲田大学珈琲(こーひー)研究会、「新宿 日曜喫茶」(百人町)、「Bar Soutsu(バー ソウツ)」(江戸川区)の店主が交代で店に立ち、延べ120人がわずか4坪の店に代わる代わる訪れ食や酒を楽しんだ。

 小倉さんは「イベントは盛況で丸一日、休むことなく店に立ち続け大きな手応えを感じた。できるだけ早く、高田馬場でバーを再開すると心に決めている。この場所の営業があと少しというだけ。新店にも期待してほしい」と呼びかける。

 営業時間は14時~24時。最終日まで無休。

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