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戸一小で「ひなんじょで探検ときもだめし」 夏の思い出と防災教育

「ひなんじょで探検ときもだめし」の様子

「ひなんじょで探検ときもだめし」の様子

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 「ひなんじょで探検ときもだめし」が戸塚第一小学校(新宿区西早稲田3)で8月24日、行われた。戸塚第一小学校PTAが主催し、地元の西早稲田三丁目睦町会が共催。

「こわいゾーン」の様子 その1=戸塚第一小で「ひなんじょで探検ときもだめし」

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 災害時に近隣エリアの避難所に指定されている戸塚第一小学校。夜の小学校を会場にした肝試しで地域の交流を創出し、子どもたちに楽しい思い出をつくってもらうとともに、防災の大切さを知ってもらおうと企画した。親世代が子どもの頃、肝試しが同小近くの甘泉園公園で行われていたこともきっかけになった。

 2018(平成30)年から始まり、新型コロナの影響で中止が続いたが、昨年4年ぶりに開催。新宿区の地域コミュニティー事業にもなっている。保護者や地域に加えて、新宿消防署、新宿消防団第七分団、東京アニメーションカレッジ専門学校、早大の学生サークル「早稲田祭運営スタッフ」「まっちワークグループ早稲田」「アトム通貨実行委員会」などが協力していることも特徴。

 体育館に集合した参加者は、順番に暗くなった校舎に移動。疑似煙による火災時の避難訓練から始まり、大学生や専門学生などが準備した肝試しや合言葉の謎解き、プラネタリウム、影絵などに取り組んだ。経路の途中には東京アニメーションカレッジ専門学校の学生が関わる作品の上映も行い、親子で見入る姿も見られた。

 昨年、久々の開催で本格的に取り組んだことから「肝試しが怖すぎた」「子どもがしばらく忘れられなかった」との声もあり、今年は本格的な肝試しを「こわいゾーン」として設定し、希望者だけが体験できる動線にした。通い慣れた校舎の見慣れない風景に子どもたちが楽しそうにする様子や、「こわいゾーン」では「キャー」「ワー」といった声が終始聞かれた。

 肝試しを終えた子どもには「モシモニソナエル 防災7点セット」を進呈。校庭では、新宿消防署、新宿消防団第七分団による水消火器や小型消防ポンプの放水体験で火災発生時の訓練を行い、子どもたちに防災への意識を高めてもらった。生徒と保護者、スタッフ合わせて約400人が参加した。

 戸塚第一小学校の表迫信行校長は「子どもたちが楽しみにしているイベント。来週には学校が始まるが、夏の思い出と子どもの防災意識を高めてもらうという両輪のイベント。いい取り組みなので、学校としてもバックアップしている」と話す。

 同PTA会長の両角康史さんは「夏休み最後の土曜に子どもたちのとても楽しい声が聞けて、主催者として幸せな気持ち。今後も続けて、いいイベントになれば」と話す。

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