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高田馬場の「Fafuri」が動物の毛皮を使わないショール 「未来に向けた一歩に」

「Fafuri」のエコファーショールと丸山恭子さんの娘の蘭奈さん

「Fafuri」のエコファーショールと丸山恭子さんの娘の蘭奈さん

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 高田馬場のベンチャー企業「Fafuri(ファフリ)」(新宿区高田馬場1)が動物の毛皮を使わない日本製ショールの販売を9月24日、始めた。

エコファーショール(サーモンピンク)=高田馬場の「Fafuri」が動物の毛皮を使わないショール

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 社長の丸山恭子さんは、娘が成人式の振り袖に合うショールを探していた時に、「フォックスファーが動物の命を犠牲にしている」と葛藤を抱えていることを知ったという。市場調査を進めると動物の毛皮を使用しない製品へのニーズがあることが分かり、創業を決意した。

 販売を始めたショールは、和歌山県橋本市高野口町を中心とした地域で生産される「高野口パイル」のエコファーを使っている。「成人式の振り袖を華やかに彩りながら、リアルファーのような豪華な質感をエコファーで再現している」(丸山さん)という。

 機能面では「動物の毛皮と同等の保湿性で、湿気にも強く、日本の気候でも快適に使用できることを追求した」(同)とも。帯や帯留めが映えるようにやや短めのデザインを採用。試作を重ねてふんわりとしたボリューム感を追求した。

 エコファーの染色技術を活用し、白(2万3,100円)、サーモンピンク、グレージュ、ダークグレー(以上2万4,200円)の4色を展開する。

 10月4日の「世界動物の日」には、当日の売り上げの10%を動物福祉の活動に取り組む団体「JAVA」と「アニマルライツセンター」に寄付する。

 丸山さんは「日本の限られた土地でアニマルウエルフェアを推進するには数多くの困難が伴う。成人式を迎える次世代のリーダーたちに『ファーフリー』や『アニマルウエルフェア』の重要性を理解してもらうことが、未来に向けた一歩になると信じ、その願いをショールに託した。多くの方々に共感してもらい、意識を広めるシンボルとして広がっていけば」と話す。

 ウェブサイトで販売する。

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