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早大サークル「ドラえもん研究会」が18年分の過去問集 「赤本」モチーフに

「早稲田大学 ドラえもん研究会」のメンバー(過去問題集を持つのが制作者の丹羽慶輔さん)

「早稲田大学 ドラえもん研究会」のメンバー(過去問題集を持つのが制作者の丹羽慶輔さん)

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 早稲田大学公認サークル「ドラえもん研究会」が過去18年分の「ドラえもん検定」をまとめた過去問題集を11月2日、早大の学園祭「早稲田祭2024」で頒布した。

赤本をモチーフにした過去問題集=早大サークル「ドラえもん研究会」が18年分の過去問集

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 同会は2005(平成17)年設立のインカレサークル。2006(平成18)年から独自に「ドラえもん検定」を制作し、「早稲田祭」などで試験を実施するほか、各キャラクターの個性に合わせた「人狼ゲーム」や出版物の制作なども行う。「ドラえもん検定」は、初級、中級、上級の3種類を用意し、上級は、熱心なドラえもんのファンでも解くのが難しいとされる。今年の上級の合格点は129.3点とドラえもんの身長129.3センチメートルに合わせた。

 過去問題集の制作の話は昨年持ち上がった。過去には3年分を問題集にし、「コミックマーケット」で頒布したこともあった。今回の企画制作者で同会OBの丹羽慶輔さんは「20期が立ち上がるタイミングに合わせ、この機会に全ての過去問を一度まとめておきたいと考えた」と話す。

 デザインは大学入試の過去問題集として歴史があり、認知度の高い「赤本」をモチーフにした。丹羽さんは「他の過去問題集も検討したが、最も幅広い大学の過去問題集を手がける赤本がいいと思った。できるだけ本物の赤本を再現できるように試行錯誤した」と話す。問題の解答解説も付いて、400ページ超。厚さは約2.5センチある。

 「最も苦労したのは、過去の試験会場のデータや画像などをまとめることだった」(丹羽さん)という。卒業生が残したデータが2012(平成24)年以降は残っていたが、それ以前は同会のウェブサイトやユーチューブの動画を参考にしながら、基本情報などを収集した。赤本の装飾やフォントを研究したり、本家の赤本にある講評なども自身で作成したりした。

 「早稲田祭2024」当日は開始時間の10時に会場前に長蛇の列ができ、10時40分ごろには用意した100冊が完売。同時に会場内ではオンラインで予約を受け付けることがアナウンスされた。来場者からは「すぐに発表されるなんて、対応がばっちりすぎる。オタクに優しい」とほほえましい声もあった。

 丹羽さんは「ここまで多くの人に来ていただけるとは思っていなかった。後輩がこれを読んでくれて、こうやって作ればいいんだという指針になればという思いもあった。後輩の役に立ててもらえれば。細かいところまでこだわったので、それも楽しんでほしい」と話す。

 同会の現幹事長の鈴木康佑さんは「過去の資料としても一級品で、現役生としてとてもありがたい。これを知って、ドラえもん研究会に入ってくれる人が増えればうれしい」と話す。

 予約はBOOTHの同会通販サイトで受ける。価格は3,000円。

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