石川県内の中高生15人が1月25日、教育・スポーツテックのベンチャー企業「Pestalozzi Technology(ペスタロッチテクノロジー)」(新宿区西早稲田1)の企業視察を行った。
対談の様子 その1=石川県の中高生が早稲田のベンチャー企業を訪問
主催は金沢大学付属コラボレーション推進室。金沢大学の5つの付属学校は連携して社会に開かれた教育課程の実現を掲げており、その一環の未来の起業家発掘・早期育成を目的とした中高生アントレプレナーシッププログラム「IPPO(イッポ)」として同社を訪問した。
同社は小中高で行う体力テストの集計システム「ALPHA(アルファ)」を展開する。入力・集計・結果分析などをデジタル化するウェブサービスで、教員の業務負担削減や体力テストの即時フィードバックを実現する。現在は約4400校で160万人が利用する。
見学で生徒は同社の行動指針などに触れたほか、同社社長の井上友綱さんと石川県出身で官民共創を支援する「ソーシャル・エックス」マネジャーの山野広貴さんと、学生時代の経験やキャリア、現在の仕事などについて話した。学生からはアクションプランの立て方やプロジェクトを進める上での仲間の集め方などの質問があり、考え方や方法をアドバイスした。
「未来を担う皆さんの熱意に触れ、大変刺激を受けた」と井上さん。「挑戦を恐れず、学び続けることで無限の可能性が広がる。これからもたくさん打席に立って、一歩一歩前進して未来を切り開いてほしい」と生徒たちに呼びかけた。
見学に同行した金沢大学付属中学校校長の戸水吉信さんは「中高生の多感な時期に、実際に起業された方の話を聞くことは、本当に意義深いこと。参加者のわくわく感がこちらにも伝わってきた。これを機会に自分の夢に向かって一歩を踏み出してほしい」と話す。