漬け込みウイスキーを提供する立ち飲みバー「デコポン」(豊島区目白3)が目白駅前にオープンして、2月1日で3カ月を迎える。
2020年に開店した高田馬場のすし店「おすしや太喜」(新宿区高田馬場4)が手がける同店。席数はカウンター10席。バーの出店は、店主の依田太喜さんと二人三脚ですし屋をもり立てる母・しげみさんの希望だったという。
バーの切り盛りは、主にすし店の客から募った「日替わり店長」に依頼。すし店の営業を続けながらバーを運営するためのアイデアという。3カ月たち、日替わり店長は25人になった。バーの客も立候補してくれるようになってきた。
日替わり店長は3回以上バーに来店することを最低条件に、面接を兼ねたすし店の来店後、研修を行ったうえで採用するという。依田さんは「飲食店開業を目指す人から一度やってみたかったという人まで店長はさまざま。店に立つことでモチベーションが上がるという声も聞く。当番以外の日に客として来店する店長同士のつながりができているところもうれしい」と話す。「開業を目指す人のワンステップになれれば」とも。
店長が提供しやすいようドリンクやフードは、依田さんが漬ける漬け込みウイスキー約20種類を中心に番号で注文できるように工夫する。値段は前払い制で購入するスティック(7本=1,500円、13本=2,500円、20本=3,500円、30本=5,000円)の本数で表示する。スティックは使い切りで、他の客とシェアが可能。「シェアすることでコミュニケーションが生まれれば」と依田さん。
ドリンクは生ビール、漬け込みウイスキー、自家製国産漬け込レモンサワー(以上、スティック4本)、ソフトドリンク(2本)など。フードは、「本日のオススメおつまみ」(3本)のほか、すし店で使用するガリ酢で漬ける「手作りピクルス」「紅生姜(しょうが)クリームチーズ」「寿司(すし)やのツナマヨ」「鶏皮のおつまみ」(以上、2本)など。
依田さん、妻の優惟さん、しげみさんも月に数回は日替わり店長を務めるという。依田さんは「目白駅前という便利な場所。地域の人に気軽に足を運んでもらいたい」と呼びかける。
営業時間は16時~翌2時。