![受験生に応援のエールを送る「早稲田大学男祭り2025」のメンバー](https://images.keizai.biz/takadanobaba_keizai/headline/1739343147_photo.jpg)
早稲田大学(新宿区戸塚町1、以下早大)の入学試験「一般選抜」が現在、行われている。
受験会場に向かう受験生の様子 その1=早大で入試「一般選抜」 2年ぶりに志願者9万人台
早大の一般選抜は、独自の3教科で実施する方式、英語4技能テストのスコアを利用する方式、大学入学共通テストを組み合わせる方式の3つ。2月8日の人間科学部を皮切りに、最終日となる今月23日のスポーツ科学部まで、期間中に13学部の入試を早稲田キャンパスなどで行う。
2025年度の一般選抜の志願者は9万5938人、13学部の募集人員は4990人(1月29日時点)。2024年度の志願者は、8万9420人(募集人員5135人)で、2年ぶりに9万人台となった。全学部で今年から、2022年に導入された新高等学校学習指導要領に対応した出題範囲となるほか、学部により共通テストの選択科目に「情報」が追加されたり、方式により募集人員が変更になったりなどの変更点がある。
一般選抜の実施に際し、早大の学生サークル「早稲田大学英字新聞会(The Waseda Guardian)」「早稲田精神昂揚会」や学園祭「早稲田祭」で赤ふんどし姿になり夢を叫ぶ「早稲田大学男祭り2025」などのメンバーが、早稲田キャンパス周辺で受験生にエールを送った。高校の同級生で浪人している友達をサプライズで応援しようと、手作りの横断幕を持ち駆け付けた大学生5人の姿もあった。
「頑張れよ」「目の前の紙にびびるなよ」「早稲田で待っているぞ」「英語の長文読んどけよ」などの声に、手を振り返したり、ガッツポーズしたり、笑顔になったりする受験生の姿も。「東大は行ってもいいけど、慶応には行くなよ」「お母さん、お子さんが合格したら、俺その子にご飯おごりますから」という掛け声もあり、その様子を記念撮影する保護者の姿も見られた。
受験生を見送った後、「早稲田大学英字新聞会」の佐野奨幹事長は「今年はサークルの1年生に浪人した人が多いこともあり、みんなで応援するぞという気持ちがより大きかった」と話す。「早稲田精神昂揚会」の村上翔悟幹事長は「去年、自分が受験した時より、いい顔をした受験生が多いと思った。みんな、力を出し切ってほしい」と改めてエールを送る。
「全員合格」の旗や赤い旗を振りながら応援していた「早稲田大学男祭り2025」の松井秀憲代表は「自分たちの熱のこもった応援に、大学が感極まって、全員合格させてしまうくらいの意気込みでいこうと思い、テーマを『全員合格』にした」と話す。「自分たちで見せ物だと言っているが、試験前に笑ってリラックスしてもらえれば、笑われ冥利(みょうり)に尽きる。保護者にもリアクションをもらったが、大学生活を振り返り、親がありがたいなと感じている。受験生には親も大事にしてもらいたい」とも。