
ファンブック「日本&中国で愛されるお姫さま 熊猫シャンシャン」の出版を記念した企画展「大パンダ展」が3月17日からJMFビル高田馬場(新宿区高田馬場2)で始まった。主催は同書籍を出版した「行知学園」(百人町2)。
3月26日に発売する「日本&中国で愛されるお姫さま 熊猫シャンシャン」は昨年中国で出版されたシャンシャンの成長を記録したファンブックの日本語版。上野動物園生まれのジャイアントパンダ「シャンシャン」は、2023年2月に中国へ返還されたが、中国でも「香香公主(シャンシャン姫)」と呼ばれ、人気を博しているという。
行知学園新規事業部部長の大貫玲子さんは「留学生向け予備校などを展開する当社の出版事業では書籍で日本と世界をつなぐことを目指している。シャンシャンを筆頭にパンダは日中関係が冷え切っていたときでも、つないでくれていた象徴的な存在。だからこそ当社が出版する意義がある」と話す。出版を記念し、同展を開催する。
同展では、ファンブックに収録された高氏貴博さん、周孟棋(しゅうもうき)さん、〓頤深(とういしん)さんが撮影したシャンシャンの写真パネルを展示するほか、撮影スポットとしてシャンシャンのビッグパネルを用意する。
会場では、宇都宮の「Gallery HANNA」がプロデュースし、動物造形作家のなかのいくこさん、陶芸家の五月女京子さん、イラストレーターの米倉万美さんが同展のために制作した作品を販売。中国農民画を扱うギャラリー「DART」や姉妹ユニットの「こきちや」、イラストレーター・ワタナベマキコさんの雑貨ブランド「KITSCH(キッチュ)」のグッズも販売する。
カフェブースには西早稲田の中国茶カフェ「甘露」が出店し、「熊猫杏仁(あんにん)パンナコッタ」(650円)や「四川・雅安の蔵茶ミルクティー」(800円)などを提供する。会期中にはなかのいくこさんや「こきちや」らによるワークショップも開催する。
大貫さんは「シャンシャンが中国に返還されて長い期間が過ぎたと思う。会場内でシャンシャンを身近に感じてもらい、愛を深めてもらえたら」と話す。
開催時間は11時~19時(最終日は18時まで)。入場無料。30日まで。
※〓に使う漢字は登におおざと