はんこ店「吉報堂」(豊島区高田3、TEL 03-3980-0235)が2月5日、身に着けるはんこ、「はんこピアス」「はんこペンダント」の販売を開始した。
はんこピアス装着例=高田馬場の「吉報堂」が「はんこアクセサリー」
同社は、1970(昭和45)年創業。創業者で先代の木村瀞社長の意思を受け継ぎ、社員だった小嶋茂男さんが先代の死後、2010(平成22)年、「新宿アート・吉報堂」から社名を「吉報堂」として事業を継承。
新元号「令和」と旧元号「平成」の取り消し線が一度に押せる新元号ゴム印、東京オリンピックの入場後進プラカードから着想した「漫画風吹き出しスタンプ」、般若心経全文を印章側面にぐるりと一周彫刻した「般若心経のはんこ」などアイデア商品を次々と企画開発してきた。
小嶋さんは、「コロナ禍からの『脱はんこ』の流れや昨今のペーパーレス化による需要の縮小、円安などによる原材料費の高騰など業界を取り巻く状況は厳しさを増している。1月の社内ミーティングで、はんこそのものの機能でなく、はんこの文化を違う形で表現できたらというアイデアを得て、はんこの造形としての美しさに着目したアクセサリーを商品化することにした」と話す。
商品は「ペンダント」(4,400円)、「ピアス(片耳)」(3,190円)、「ペンダントトップのみ」(2,980円)の3種類。 金属アレルギーに配慮し、ピアス金具にはサージカルステンレスを採用した。
「はんこ屋だから、アクセサリーでありながらスタンプ台や朱肉を使った押印が可能で、実印や銀行印としても登録できる『本物のはんこ』としての機能を備えている点に特にこだわった」と小嶋さん。
受注生産で、デザインは自分の名前だけでなく、パートナーの名前や「推し」の名前、梵字(ぼんじ)のほか、刻印が可能なデザインであれば、さまざまな意匠に対応するという。
小嶋さんは「需要が縮小し、同業者も減る中で、はんこ文化を耳元や首元で生き続けさせたい。お堅いイメージのはんこを、自分を彩るファッションとして楽しんでもらいたい。対面した相手が『何だろう』と興味を持ち、会話が弾むコミュニケーションアイテムの一つになれば」と笑顔を見せる。
営業時間9時~18時。土曜・日曜定休。