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区立戸山図書館が「耳で楽しむバードウオッチング」 耳を澄ませて戸山公園散策

(左から)矢部剛館長と日本野鳥の会の江面康子さん、遠藤唯人さん、箱田敦只さん

(左から)矢部剛館長と日本野鳥の会の江面康子さん、遠藤唯人さん、箱田敦只さん

 区立戸山図書館(新宿区戸山2)が5月9日、日本野鳥の会のリーダーを招いて探鳥会「耳で楽しむバードウオッチング」を開いた。

バードウオッチングの様子1=区立戸山図書館が「耳で楽しむバードウオッチング」 耳を澄ませて戸山公園散策

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 同館は、視覚障害者などへのサービスの新宿区の拠点館として、録音図書の作成や貸し出し、対面朗読サービスをはじめ、点字本や大活字本の収集のほかバリアフリー落語会などのイベントを行う。

 企画の経緯について、館長の矢部剛さんは「個人的にバードウオッチングに興味があり、視聴覚障害者向けの探鳥会ができればと野鳥の会に問い合わせたことで実現した」と話す。リーダーを務めた同会の箱田敦只さんは「コロナ禍前くらいから、障害のある人もバードウオッチングを楽しんでもらえるようにとバリアフリー探鳥会を始めたが、視覚障害がある方との接点は少なかった。戸山図書館さんからのお声がけは渡りに船だった」と振り返る。

 2回目となった今回は、視聴覚障害者、晴眼者、ガイドヘルパー合わせて32人が参加した。参加者は同館内での春から夏にかけて関東地域で見ることができる鳥の種類や録音された鳴き声などの説明を受け、2班に分かれて隣接する戸山公園でバードウオッチングを行った。その後、ヒヨドリ、シジュウカラ、メジロ、ムクドリ、スズメなど聞こえた鳥の鳴き声や聞こえてきた方向について参加者の声を基に振り返った。

 同じくリーダーを務めた同会の江面康子さんは「今日は風が強く、鳥の声が聞こえるか不安だったが、楽しんでもらえて良かった。聴覚が鋭い方がいらっしゃり、私に聞こえてない鳥の声を、『あの鳥は何という鳥ですか』と聞かれることもあった」と振り返る。

 箱田さんは「バードウオッチングは『聞くが7割、見るが3割』という。私たちも、まず声で鳥の存在を察知して、そちらに目を向けて姿を見るという順序で鳥を観察していて、聞くという要素は大きい。そういう意味でも、視覚に障害のある方にも楽しんでいただける余地が十分ある。健常者、障害者という線引きなしに、一緒に楽しめるようになっていけば」と期待を込める。

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