高田馬場の編集プロダクション「風日舎」(新宿区高田馬場1)が編集した、グラフィックデザイナーで居酒屋探訪家としても知られる太田和彦さんの著書2冊が、2月2日に同時発売された。
晶文社(千代田区)が発行した太田さんの著書「書を置いて、街へ出よう」「映画、幸福への招待」。いずれも風日舎の中島宏枝さんが編集を担当した。
「書を置いて、街へ出よう」は、太田さんが出演中のBS11の居酒屋探訪番組「太田和彦のふらり旅 新居酒屋百選」のオンラインマガジンに連載したコラムなどを出典とするエッセー集。スマートフォンやテレビを通してだけでなく、実際に町に出て自分で得る一次情報に敏感でありたいという太田さんの思いが込められているという。
「映画、幸福への招待」は、映画館に出かけて作品を見ることを映画鑑賞の原則とする太田さんが、この5年間、名画座で見た1950年~60年代の日本映画60本の鑑賞記。エッセー「私の映画史70年」、太田さんと編集者・映画評論家の高崎俊夫さん、都内名画座の番組表を一覧にした月刊「名画座かんぺ」発行人ののむみちさんの鼎談(ていだん)「銀座と酒場と男と女」も掲載する。
中島さんは「太田さんとは、担当編集者になる以前から10年来の付き合い。この2冊により、居酒屋・街歩き・映画という太田さんの三大テーマを網羅する出版物を担当することができたことが感慨深い」と話す。
今月25日には芳林堂書店高田馬場店(新宿区高田馬場1)で、書籍購入者を対象としたトーク&サイン会も予定する。「テーマに興味のある人も多いと思う。太田さんのトークを体験してもらえたら」と呼びかける。