早大の「早稲田大学歴史館(以下、歴史館)」(新宿区西早稲田1)が3月20日、5周年を迎えた。
歴史館は「坪内博士記念演劇博物館(エンパク)」「會津八一記念博物館」に加え、早大が推進する「キャンパスミュージアム構想」の一環として開設。2019(平成31)年3月には「早稲田スポーツミュージアム」を、2020年10月には「本庄早稲田の杜(もり)ミュージアム」(埼玉県本庄市)を、2021年10月には「国際文学館(村上春樹ライブラリー)」をオープンし、現在6つの文化施設を持つ。
歴史館は早大の歴史だけでなく、現在や未来の教育、研究、社会貢献などに関する資料や情報を一堂に展示する施設で、常設展示エリアの「久遠の理想」「進取の精神」「聳(そび)ゆる甍(いらか)」に加え、定期的に展示が変わる企画展示ルームなどがある。「開館からこれまで18万人を超える来場者があった」(早大文化推進部)という。
5周年を記念して、早大の常任理事で館長の渡邉義浩さん(文学学術院教授)が各展示室を案内するギャラリートーク「館長とめぐる歴史館」を3月20日に開催。卒業生や在校生など約20人が参加した。早大の全容を一堂に紹介する同館の一つ一つの展示を回りながら、渡邊館長がその背景や意図の説明を行い、参加者からの質問にも答えた。
ギャラリートークを終え、渡邉さんは「今後はより一層、学生や受験生に喜んでもらえるような歴史館にしたい。早大が目指している未来像を伝えられるようにできれば」と話した。
現在は企画展示「『早稲田大学百五十年史』刊行記念展-年史が紡ぐ早稲田大学-」、テーマ展示「早稲田の言論人」を開催中。開館時間は10時~17時。水曜休館。入場無料。