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高田馬場の「茶のつたや」95周年 一期一会を感じながら一服の時間を

「茶のつたや」を営む店主の清水克弘さんと女将の清水明子さん

「茶のつたや」を営む店主の清水克弘さんと女将の清水明子さん

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 日本茶店「茶のつたや」(新宿区高田馬場1、TEL 03-3200-0285)が4月10日、創業95周年を迎えた。現在、95周年を記念して、喫茶コーナーで、同店と縁のある2人の作家の一点物の器を用いて抹茶や菓子を提供している。

「茶のつたや」シェーカーで入れる冷抹茶

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 同店は、清水陸朗さん(故人)が茶葉専門店として、1928(昭和3)年に現在の場所で創業した。店名は陸朗さんの妻の実家の壁にツタが絡まっていたことから着想を得て付けたという。店舗は第2次世界大戦下の空襲によって焼失したが、同年に再建し営業を再開、2代目の啓作さん(故人)、当代の克弘さんへと親子3代にわたって受け継がれている。

 現在の店舗は、創業90周年に当たる2018(平成30)年に2度目のリニューアルを行い、カウンター10席、テーブル20席の喫茶コーナーを設けた。店内では日本茶、2代目が取り扱いを始めた焼きのりのほか、各地から湯飲みや急須など日本の工芸品や季節を彩る雑貨を集めて販売する。

 克弘さんの妻で3代目女将(おかみ)を務める明子さんは「90周年と95周年の間でコロナ禍に見舞われた。一点物の器でお茶やお菓子をお出しすることで、お客さまにほっとしてもらいたい、一期一会を感じながら一服の時間を楽しんでもらいたいと考え企画した。95周年の節目ということで、器を使って楽しんでもらうという趣旨の申し出を作家さんに快く受け入れてもらい実現できた」と話す。

 企画の一つは「ガラスで楽しむお茶時間」。「がらす制作室ヨネザワ」作のガラス製の豆皿で「季節の上生菓子」(480円)または「抹茶フィナンシェ抹茶クリーム添え」(700円)を提供する(4月30日まで)。がらす制作室ヨネザワの作品は明子さんがその魅力に引かれて、展覧会に足を運び個人で作品を購入するなどして縁がつながり協力が得られたという。豆皿は今回初めて店内での販売も行う。

 四日市萬古焼 美雪窯の協力を得て、笹岡基三作「木の葉天目」で「冷抹茶」(1,230円)を提供する。乾燥させた木の葉を置いて焼くことで「木葉天目」の技法を再現した作品に、京都宇治の老舗茶舗の山政小山園が扱う抹茶「茶寿の昔」を、店主の克弘さんがシェーカーで立ててテーブルでサーブすることで茶わんの景色を楽しむことができる。店内で笹岡基三作の手びねりの茶器なども取り扱う。

 明子さんは「ベビーカーの家族連れから高齢の方まで、また目の不自由な方、車いすの方、外国からの留学生や旅行者など幅広いお客さまに来てもらっていることが高田馬場らしい特色の一つ。人と人との結び付きを大事に、おいしかった、楽しかった、ありがとうと言ってもらえる店にしたい。夫婦2人でやっている店、ここにいる間は、ゆったりとした時間を過ごしてもらえれば」と心を込める。

 営業時間は11時~18時(土曜・日曜・祝日は12時~)。木曜、第2、第3水曜定休。

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