高田馬場にある「地中海風レストラン ロマーノ」(新宿区高田馬場2)で現在、北海道・浜益(石狩市浜益区)から直送された食材を使った料理を提供するイベント「浜益フェア in ロマーノ」が開催されている。
タコのガーリックパスタ=高田馬場の「ロマーノ」で北海道・浜益フェア
同店は1965(昭和40)年に創業。以前は高田馬場駅前のFIビルに構えていたが、2003(平成15)年から現在の裏馬場と呼ばれる場所で営業する。店主の齋藤泰子さんが店を切り盛りし、料理はイタリアンをメインに、アルコールは幅広い種類を用意。地元の人や学生などから親しまれている。
フェア開催は、首都圏在住の浜益出身者や浜益に興味がある人が集まるふるさとの会「東京浜益倶楽部(クラブ)」が総会や懇親会、幹部会の際にロマーノを長年利用していることがきっかけになった。同クラブ副会長の野口詩鶴子さんは「地元の浜益と東京をつなげるものはないかと、ママ(齋藤さん)にお声がけして、快く受け入れてもらった」と話す。石狩市東京事務所もPRなどで取り組みに協力する。
フェアでは浜益から直送のミズダコとホタテを使った料理を提供する。西側は日本海、北と東側は暑寒別連峰に連なる山々に囲まれた自然豊かな浜益は、かつてはニシン漁や昆布漁など漁業で栄えたという。現在はホタテの養殖が行われ、稚貝は全道の産地にも出荷されているといい、野口さんは「浜益の成貝のホタテは小ぶりだが甘い」と話す。浜益で採れるミズダコも「やわらかく甘くておいしい」という。
メニューは、石狩市食生活推進協議会が考えたレシピを元に提供する「ホタテとトマトのクリームパスタ」や「タコのガーリックパスタ」(以上980円)、ホタテを使った「浜益食材のカルパッチョ」(780円)、野口さんがレシピを考案し、同店がアレンジを加えた「ホタテとジャガイモのバター醤油(しょうゆ)炒め」、「タコザンギ」(以上750円)を用意する。
東京浜益倶楽部副会長の野口詩鶴子さんは「浜益倶楽部としてもこのような取り組みは初めてで、今後も続けていきたい。浜益のホタテやミズダコを食べておいしかった、浜益に興味があるという人は浜益倶楽部にも入ってもらえたら」と呼びかける。
営業時間は15時~24時。浜益フェアは7月30日まで。