中国茶カフェ甘露(新宿区西早稲田3)が7月23日、著書「はじめての中国茶とおやつ 旅するように知り、楽しむ」(誠文堂新光社刊)の発売記念イベントを芳林堂書店高田馬場店(新宿区高田馬場1)で行った。
トークセッションの様子(ひな壇左から、向井直也さん、向井まいこさん、森崎雅樹さん)
甘露は、2018(平成30)年10月にオープンした中国のお茶と薬膳スイーツのカフェ。同書は客として店を訪れていたフリーランスの編集者が提案し、創業メンバー4人がディスカッションを重ね、中国茶とスイーツを通して旅をするように中国を知って楽しめる本として、4月10日に出版した。
イベントは2部構成で、第1部は同店で中国旅行事業を担当する謝霄然(シェ・シャオラン)さんと霍盈旭(カク・エイキョク)さんが紹介する「はじめての中国旅行計画」。雲南省、広東省、蘇州・杭州を巡る4泊5日の3つの旅行プランを紹介した。それぞれ「茶」「食」「聖地巡礼」をテーマに組み立てたプランを旅行代理店、日本春秋旅行が実現可能な計画に落とし込んでいる。
第2部は、店主の向井直也さん、向井まいこさん、中国茶アナリストの森崎雅樹さんの3人が、杭州、潮州、台中(台湾)・北埔(台湾)などを取り上げ、文化や歴史などに触れながらそれぞれの茶館を紹介するトークセッションを行った。
会場には福建省武夷山のみで生産されるウーロン茶「正岩茶」の専門店皇御茗(こうごめい)茶葉の青山貴(たかみ)さんが用意した水出しの冷茶が用意された。
向井さんは「地元の芳林堂書店さんで出版記念イベントを開催できたことがうれしい。今回のイベントは、この本をきっかけに、皆さんと実際に中国旅行をしたいという趣旨」と話す。「8月末にスタッフらと北京に行こうと考えている。今、中国への渡航は難しくなってきているが、その報告も兼ねて10月に第2弾のイベントを行いたい」とも。
芳林堂高田馬場店では、期間限定で、書籍と共に甘露の茶葉や自宅で中国スイーツを作って楽しめるセット「おうちで甘露」の販売を行う。