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虫博士と学ぶワークショップ 戸山公園などで虫の役割から「働く」を親子で考える

「虫のおしごと発見 虫博士と学ぶ昆虫ワークショップ」参加者した子どもたち

「虫のおしごと発見 虫博士と学ぶ昆虫ワークショップ」参加者した子どもたち

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 働くことについて親子で考える「虫のおしごと発見 虫博士と学ぶ昆虫ワークショップ」が7月24日、都立戸山公園(以下、戸山公園)と、そらとだいちの図書館で行われた。昨年11月に開催した、戸山公園内を散策するワークショップに続き2回目。

仕掛けたわなに掛かった虫を観察する虫博士 加藤凜久さんと子どもたち

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 戸山公園は1954(昭和29)年に開園。明治通りを挟んで東西に箱根山地区と大久保地区があり、約19万平方メートルを有する。そらとだいちの図書館は、区立中央図書館の空き地を暫定活用して、地域のにぎわいや緩やかなつながりをつくり出すことを目的に、図書館と地域住民が2021年に立ち上げたプロジェクト・活動。現在は「みんなの菜園」と「クローバー広場」として活用している。

 ワークショップは、戸山公園と、人材サービス会社ネオキャリア(新宿区)、そらとだいちの図書館をはじめ、新宿区内で他世代交流や子育て・高齢者支援などを行う任意団体えんがわ家族、東京大学大学院で応用動物科学を専攻する大学院生・加藤凜久さんの3者の「産学民連携インセクトキャリア研究会」が主催。

 11家族が参加し、戸山公園大久保地区と「そらとだいちの図書館」で、虫取り網などでの昆虫採集や、加藤さんが事前に仕かけたわなにかかった虫の観察やなどを行った。その後、えんがわ家族の代表を務める渡辺さん、加藤さんから、虫の役割や仕事について説明を受け、採集した虫を観察して名前を特定するなどのワークショップを行った。

 今回は特別講師として、障がい者の就労機会の創出と地域の人との交流を目指し、区立障がい者福祉センターの屋上で約5万匹のミツバチを飼育、施設利用者と養蜂事業を行う「しんじゅQualityみつばちプロジェクト」アドバイザーの今井康之さんが、巣箱やミツバチ防護服などを持参し、プロジェクトの目的やミツバチについて説明した。

 ネオキャリアでサステナブル推進を担当する高山功平さんは「一つには、子どもの頃からの昆虫が大好きだった加藤さんのキャリアを応援したいということがある。その彼に接した子どもたちが将来に夢を持って成長してくれればと思う。虫の働き方を通じて『働くことは何か』『将来どのような仕事に就いてみたいか』について考えてもらうきっかけになれば」と話す。

 「今回は、昆虫採集の場所を戸山公園大久保地区、同箱根地区、そらとだいちの図書館の3カ所と規模を拡大した。今後は、定期的に年2回のイベントを行うことで、参加者の皆さんと採集エリアの昆虫図鑑を作っていければ」と高山さんは期待を込める。

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