地域イベント「早稲田地球感謝祭2023」が9月18日、早大の早稲田キャンパス(新宿区西早稲田1)で4年ぶりに開催され、約2万人(主催発表)を動員した。
大隈記念講堂前のステージで行われた早稲田大学応援部のパフォーマンス
主催の早稲田商店会と早大西門体育館通り商店会に加え、早稲田大学、大隈通り商店会、ワセダグランド商店会、早稲田駅前商店会、早稲田南門通り商店会、早大通り商栄会、早稲田古書組合など地域の団体が協力して行うイベント。今年のテーマは「地球を守る!~早稲田から未来につなげるSDGs~」。
屋外では、大隈記念講堂から大隈重信像、10号館までの間をメイン会場に、模擬店や物販、飲食ブース、キッズ商店街、2つのステージなどを展開。屋内では大隈記念講堂のステージ、8号館を会場に「まちの文化祭」と称して、学生団体などが環境や科学、多文化に触れることができる子どもも楽しめる企画を展開した。親子連れや地域住民が訪れ、にぎわいを見せた。
飲食ブースでは近隣の飲食店や酒店、学生団体などが出店。それぞれ自店や団体の活動もアピールした。物販では、早大のまちづくりサークル「まっちワークグループ早稲田」が地元の古書店「三幸書房」や区立鶴巻図書館の協力を得て、古本を販売する「夏、本気の夏まつり!」などを開催。
担当した学生は「早稲田の特徴の一つに古書店が多いことが挙げられる。そのことを知ってもらいたくて企画した。多くの子どもにも古本に触れてもらえて、うれしい」と話す。
「早稲田地球感謝祭」の運営には、早大の学園祭「早稲田祭」を主催する「早稲田祭運営スタッフ」や早大の環境サークル「環境ロドリゲス」なども関わっている。11月の早稲田祭に向けて、「早稲田地球感謝祭」(9月)、卒業生の祭典「稲門祭」(10月)で祭を運営する経験を積む流れになっている。
新型コロナの影響で、初のオンライン開催となった「早稲田祭2020運営スタッフ」の卒業生は「今の現役生で『地球感謝祭』を経験した学生は一人もいない。3つの祭りは中止やハイブリッドが続いたことで対面開催のノウハウが失われ、コロナ前の光景は見られないと思っていた。しかし、今日は私たちが経験した以上のにぎわいで、ちゃんとノウハウが受け継がれ、文化として根付いているのだと感じた」と話す。
模擬店を出店していた早稲田祭2023運営スタッフの第三副代表・佐藤巧現さんは「夏休み期間中で普段は閑散としているが、今日はすごい盛り上がりでうれしい。コロナ禍でも地域の方とのつながりを保ちながら活動してきた。さらにつながりを深めて、今年の早稲田祭も盛り上げていければ」と意気込む。