芳林堂書店高田馬場店(新宿区高田馬場1、TEL 03-3208-0241)が、小説家・飛鳥部勝則さんの希少本「堕天使拷問刑」(早川書房)の重版分の予約受け付けを10月5日まで延長する。当初は9月30日までの予定だった。
「堕天使拷問刑」は、芳林堂書店も含まれる書泉グループが版元から買い切る条件で、希少本を重版・復刊する企画「書泉と、10冊」の第3弾。芳林堂書店高田馬場店店長の山本善之さんが企画を担当している。大手ECサイトでは中古本が4万円以上の値段が付いている(9月29日時点)こともあり、9月1日の予約受付開始時はX(旧ツイッター)上でも話題になった。
山本さんは「私たちの想像を超える大きな反響があり、数を決めるギリギリのタイミングまで予約期間を延長することにした。まだ知らない方や注文し忘れている方もいると思う。1人でも多くの方に手に取っていただけるよう周知に努めていきたい」と意気込む。
JR山手線の高田馬場駅に「堕天使拷問刑」の駅貼り広告も掲出。これまで同店は、店にゆかりのあるサスペンス・ミステリー作家の青木杏樹さん、ミステリー作家の天祢涼さんの掌編小説が読める駅貼り広告も展開してきた。広告専門誌にも取り上げられた独自スタイルの広告を継承し、「堕天使拷問刑」の駅貼り広告も冒頭が読めるようになっている。
洋画家でもある飛鳥部さんの個展で配布されていた作品「魔女考」を再録した小冊子が付く「通常版」(3,520円)と、小冊子に加えて今回のための書き下ろし短編「針女」が付く「有償特典版」(4,840円)の2種類を用意する。
山本店長は「次にまた同じような取り組みができるように、なんとしても予約で3000冊を超えたい」と話す。
予約は芳林堂書店高田馬場店、みずほ台店(埼玉県富士見市)、書泉グランデ、書泉ブックタワー(以上、千代田区)のほか、書泉オンライン、書泉オンライン楽天市場店で受け付ける。