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早大近くの「麺爺」がジビエ肉使う限定油そば 「ジビエらしさを感じられるように」

「麺爺」の石田正徳さんとジビエ肉を使った「油そば(黒・大盛り)」

「麺爺」の石田正徳さんとジビエ肉を使った「油そば(黒・大盛り)」

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 早大近くの油そば専門店「麺爺(めんじい)」の早稲田店(新宿区早稲田町)と馬場下店(馬場下町)が期間限定で、ジビエを使った油そばを提供している。

「麺爺」のイノシシの肉を使った「油そば」(黒・大盛り)

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 早大周辺に3店舗、高田馬場に別業態の「焼爺(やきじい)」を展開し、ワセメシ(早大近くの飲食店)の人気店として知られる「麺爺」。縮れた自家製麺や純正ラードを使い、黒(しょうゆ)、白(塩、以上580円~)、赤(黒ベース辛みそ)、紅(白ベース辛みそ、以上630円~)の4種類の味を用意する。「豊富な調味料で、味変を楽しんでもらえるように開発した油そば」(麺爺)という。

 これまでも期間限定メニューに取り組んできた「麺爺」。2018(平成30)年、2019年には、ジビエ肉を使った限定メニューを提供していた。早大の学生サークル「狩り部」の学生からの「多くの人に獣害を知ってもらいたい。捕らえて処分するだけではなく、食べることで命をいただく大切さも伝えたい」という提案がきっかけだった。

 「麺爺」の石田正徳さんは「コロナ禍でジビエ肉を使った限定メニューも途絶えてしまい、しばらく提供していなかった。昨今クマのニュースが増えてきこともあり、久々にジビエ肉を使ったメニューに取り組むことにした」と話す。

 提供するジビエ肉は、イノシシ、シカ、ヒグマ。油そばの各メニューに200円増しで、豚バラのチャーシューを4、5切れのジビエ肉に変更できる。石田さんは「以前のジビエメニューは調味料をたくさん使って、しっかりした味付けをしていた。今回は良い意味でジビエらしさを味わってもらえるように、臭みも感じられるような味付けにしている」と話す。

 仕入れや仕込みの状況により毎日、限定数での提供となる。現在、イノシシを提供中。今後、シカ、ヒグマの順で提供する。クマが冬眠に入り猟が終了する頃まで提供予定。

 石田さんは「猟師さんに加え、多くの方のご協力があって、再びジビエ肉のメニューを提供できるようになった。おいしいとか、まずいとか、人によって許容範囲は異なると思うが、ジビエを食べたことのない学生さんも多いと思う。この機会に害獣のことを知っていただくとともに、その肉も味わってもらいたい」と呼びかける。

 営業時間は早稲田店、馬場下店共に10時30分~23時。馬場下店のみ日曜定休。

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