「ウイスキーフェスティバル2023 in 東京」が12月2日・3日にベルサール高田馬場(新宿区大久保3)で行われ、両日合わせて5000人を動員した。
世界のウイスキー、スピリッツなどの洋酒をバーテンダー、酒販店関係者、一般の愛好家へ向けて試飲・販売するイベント。主催はウイスキー文化研究所(渋谷区)。
今年は「ジャパニーズウイスキー誕生100周年」に当たることにちなみ、2日には、キリンビール、サントリー、ニッカウヰスキー、ベンチャーウイスキー、本坊酒造の5社のブレンダーによる「ウイスキー100年プロジェクト -Fellow Distillers- 日本のブレンダーたちが未来を語るトークセッション」を行った。
日本各地、世界各国の蒸留所やインポーター90者が出展し試飲、販売を行うブースでは、ウイスキーやスピリッツの生産者・出展者との交流を楽しむ来場者の姿が見られた。
出展者の1人でグレーンウイスキー熟成前原酒の試飲と数量限定販売を行った吉田電材蒸留所(新潟県村上市)の松本匡史社長は「ジャパニーズウイスキー誕生100周年の年に販売できてうれしい。米など国産の穀物を原料に100%国産原料のグレーンウイスキーを作る蒸留所を目指している。バーボンスタイルで新樽を使っているがアメリカで製造されていなければバーボンとは名乗れない。グレーンウイスキーにはネガティブなイメージがあるが、当蒸留所でおいしいグレーンウイスキーを作ることで、日本のウイスキーの原酒の幅を広げたい。本業の産業機器製造のラインでモルティンググマシンの開発にも着手し、今後100年のジャパニーズウイスキーの特徴を打ち出していく一助になればという思いで取り組んでいる」と話した。
来場者の一人は「出展ブースを巡ることでいろいろな生産者と直接話ができる貴重な機会。多くの作り手が、ものづくりに誇りを持って取り組んでいることが伝わり、自分自身も前向きな気持ちになれた」と話した。