高田馬場にある新宿区のインキュベーション施設「高田馬場創業支援センター」(新宿区高田馬場1)が現在、3月からのシェアオフィス利用者を募集している。
新宿区内で創業を目指す人や創業して間もない人などを対象に、オフィス環境や創業時のサポート、創業に関するイベントを行う同施設。2011(平成23)年のオープン以来、160人以上が会員制のシェアオフィスを利用したほか、約1000人からの創業に関する相談に対応してきた。
フリーアドレスのシェアオフィスや会議室などを用意し、法人登記も可能。単なる場所貸しではなく、事業を立ち上げる際に生じる疑問や、融資や補助金申請の際に必要になる事業計画書作成などについて、専門のスタッフに相談できる。利用期間は最長2年間で、利用料は月額1万円。年末年始を除き年中無休で、利用時間は8時30分~24時。
利用希望者は施設を見学の上、スタッフによる利用方法の説明や事業内容のヒアリングを受け、事業計画書を必要書類と共に新宿区に提出することが必要。書類などによる審査の後、新宿区の承認が得られれば、利用できる。
同施設を1カ月以上利用すると、新宿区が実施する特定創業支援等事業の要件を満たす。新宿区内で法人登記する場合に「登録免許税の軽減」を受けられる。最大300万円の支援が受けられる東京都の補助金「創業助成事業」の申請要件を満たすほか、国が実施する「小規模事業者持続化補助金」の補助上限額が200万円に引き上がるなどのメリットを受けることができる。
施設長の田中健一朗さんは「創業は何をやるかではなく、誰がやるかが重要。これまでの経験や人脈を生かして、挑戦する人をサポートしていきたい。利用者間の交流も生まれるように取り組んでいる。事業の立ち上げに集中してもらえるように、ソフトとハードの両面のサービスを提供しているので、事業拡大のきっかけにしてもらえれば」と話す。
申請書類の提出期限は1月31日。