西早稲田駅前の激辛エスニックカレー専門店「早稲田メーヤウ」(新宿区西早稲田2)がカレーの日の1月22日、「100辛チキンカリー」を提供した。
「早稲田メーヤウ」は、2017(平成29)年に閉店したワセメシ(早大周辺の飲食店)の老舗「メーヤウ早稲田店」を早大卒の高師雅一さんが発起人となった取り組みで2020年7月、復活オープンした店。メーヤウファンの早大卒業生の間で話題になった。
「100辛チキンカリー」は早大の学生サークル「早稲田精神昂揚(こうよう)会」と「メーヤウ早稲田店」がコラボして提供していたメニューを復活させたもの。「早稲田精神昂揚会」が主催する本庄早稲田から早稲田キャンパスを目指し、2日間かけて100キロ以上歩く早稲田三大行事の一つ「100キロハイク」に合わせて提供されていた。
「メーヤウ早稲田店」の閉店に伴い、2016(平成28)年の提供を最後にメニューから姿を消していた「100辛チキンカリー」。高師さんは再び「100キロハイク」とコラボすることでの復活も模索してきたが、カレーの日に合わせて提供することにした。
「チキンカリー」が4辛、「激辛チキンカリー」が5辛のため、「100辛チキンカリー」は20倍以上の辛さという位置付け。チキンカリーのルーに3種類の唐辛子を鍋いっぱいに加えて、辛さを追求した。高師さんは「唐辛子の量がめちゃくちゃ多いので、固形物のようなルーになった。ざらざらした食感で、スパイスそのものを食べているような感じ」と話す。
当日は平日のランチタイムにも関わらず、久々に復活する「100辛チキンカリー」を目的にファンが来店。店が推奨するラッシーを飲まずに挑戦する人や他のルーもオーダーし、味の違いを楽しむ人の姿などが見られた。「過去に食べた先輩から流し込んで飲めと教わった」とテイクアウトして挑戦した早大生もおり、途切れていた伝統が継承されることとなった。
高師さんは「今回が好評であれば、限定メニューとしてまた提供することもあるかもしれない。今回の100辛ももっと辛くても良かったなと思っている。辛いことで今後もとがっていきたい」と意気込む。
営業時間は11時30分~15時。日曜、祝日の月曜定休。