高田馬場駅前のJR山手線、西武新宿線のガード下にある鉄腕アトムなどのキャラクターが描かれた「アトムの壁画」の張り替え作業が現在、行われている。
壁画は高田馬場駅から早稲田通りを西に向かうエリアにある高田馬場西商店街振興組合の申請により、1998(平成10)年にJR東日本側のガード下に設置。バリアフリー化改修工事のために2005(平成17)年に一時撤去されたが、2008(平成20)年に再現。西武鉄道側のガード下にも壁画が同年設置され、現在の姿になった。
JR東日本側のテーマは「ガラスの地球を救え」。一日の時間の流れと春夏秋冬を組み合わせている。西武鉄道側のテーマは「歴史と文化~過去から現在そして未来へ」。高田馬場にゆかりのある文豪や高田馬場の歴史が描いている。新宿区の地場産業「東京染小紋」のデザインが施されていることも特徴になっている。これまで壁画デザインに変更はない。
壁画の張り替えは、鉄道会社が鉄道営業法に基づき、国土交通省に届け出た基準により実施する擁壁点検のため、2年に1回の頻度で行われている。見慣れない殺風景な光景に、道行く人の中には、その様子を撮影する姿も。
X上では「高田馬場駅名物のアトム壁画が無くなってる!」「アトムの壁画がないと、こんなに無味乾燥になる。なくなってはじめてその重要性や意義が確認されるわけだ。」「この壁『ゲルニカ』って呼んでるんだけど定期的に差し変わってたのか」(以上、原文ママ)などのポストが見られる。
張り替え作業は2月23日までの予定。
(2月26日追記)2月26日時点で、まだ張り替え作業は完了していない。