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早大で「学生時代を思い出す」卒業生の祭典「稲門祭」 収益は現役生の奨学金に

昨年開催の「2023稲門祭」で校旗行進をする早稲田大学応援部

昨年開催の「2023稲門祭」で校旗行進をする早稲田大学応援部

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 「2024稲門祭」「第59回ホームカミングデー」が早稲田大学の早稲田キャンパス(新宿区西早稲田1)と戸山キャンパス(戸山1)で10月20日、開催される。

にぎわいを見せた昨年開催の「2023稲門祭」の会場の様子 その1

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 「稲門祭」は早大の同窓会組織「早稲田大学校友会」公認の稲門祭実行委員会が主催する「校友会最大の祭典」。卒業後15、25、35、45、50年目を迎える校友(卒業生)を招待する「ホームカミングデー」も同日開催している。若手の校友にも大学を身近に感じてもらおうと、今年から新たに卒業後5、10年目の校友も招待する。

 早稲田キャンパスや大隈庭園に模擬店が立ち並び、学生や校友による講演、対談企画やパフォーマンスなどのイベントが行われ、例年1万5000人が来場する。毎年販売する記念品の売り上げをはじめとする稲門祭の収益は「校友会奨学金」として、現役の早大生を経済的に支援する仕組みになっている。

 約100張り展開する各テントでは、各地域や職域、年次ごとに組織される校友の団体「稲門会」などが地元の産品や料理、思い出のメニューを提供するほか、現役生によるキャンパスツアー、記念品や公式グッズの販売などを行う。酒類の提供は、新型コロナの影響で中止していたが、2019年の稲門祭以来、5年ぶりに再開。ドリンクコーナーでは大手飲料メーカーや「獺祭(だっさい)」などの酒造メーカーが協賛した酒類やソフトドリンクも提供する。

 イベントでは、早大の公式マスコット「早稲田ベア」や漫画「島耕作」シリーズの作者として知られる弘兼憲史さんの「早稲田愛」をテーマにした講演、早大ラグビー蹴球部OBの今泉清司さんと堀越正巳さんが登壇し、MCを元NHKアナウンサーの福原健一さんが務める対談、音楽サークルの校友による「稲門音楽祭2024」などを展開する。

 自治体や地域とも連携し、東京都が主催するカヌー体験、デジタル技術を活用したスマートフェンシングやパラスポーツの体験プログラム、近隣商店会である「ワセダグランド商店会」が友好関係のある気仙沼の観光案内や海産物などを提供する「早稲田かつおフェスタ」も行う。

 早稲田大学校友会事務局の竹内大さんは「久々に母校に戻ってきて、学生時代を思い出しながら過ごしてほしいと思い、準備を進めてきた。多様な企画を見たり、模擬店での買い物で楽しんだりしてもらえれば」と呼びかける。

 開催時間は10時~17時。

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