アウトドアスポーツ向けの機能性ウエアなどを販売する「パタゴニア アウトレット東京・目白」(新宿区下落合3、TEL 03-5996-0905)が10月12日、30周年を迎えた。
店内で開催されている「30年にまつわる過去のアーカイブ展示」の様子
同店は、パタゴニア日本支社が設立された翌年の1989(平成元)年10月12日に「パタゴニアストア東京」としてオープン。1998(平成10)年に「パタゴニア東京・渋谷ストア」がオープンした際に、「パタゴニア東京・目白ストア」に名称変更。2013(平成25)年には、「パタゴニア アウトレット東京・目白」として、アウトレット製品の販売を中心に、シンプルリペア、リユース品の販売を行うようになった。現在もオープン当初から同じ棚やカウンターなどを使っており、当時の雰囲気を残す。
同社は、理念の1つに「目的地になる店(デスティネーションストア)」を掲げており、目白の裏通りにある現在の場所に出店。同店が立地することで、人の流れが変わり、その地域が良くなるよう取り組んできた。店の地下には、クライミングとバックカントリー・スキーのギアを販売する「カラファテ」が同時期にオープン。スタッフ間の交流や、テレマークスキーの大会「奥志賀パタゴニアカップ」やボルタリングのイベントを合同開催するなど、ウエアを販売する同店と30年間共に歩んできた。
30周年を記念し、10月8日から「30年にまつわる過去のアーカイブ展示」を実施。製品やカタログ、さまざまなシーンを記録した写真などを展示するとともに、過去のスタッフや店の顧客でもあるビルオーナーなどから協力を得て、過去30年間に販売していた廃盤品を含むプロダクトも展示する。10月11日には、パタゴニアが手掛ける缶ビール「ロングルート・ペールエール」「ロングルート・ウィット」と軽食を提供する「Provisions Happy Hour」を開催。12日も予定していたが、台風19号の影響で中止になった。
ストアマネジャーの鈴木大介さんは「30年間、この場所で営業させていただいた感謝を伝えたいと思い、今回の取り組みを行うことにした。当社の製品は長く大事に使ってもらえるが、過去製品の展示で『あの時のあの人のウエアですか』という話もよく聞かれる。長年営業してきたことで、地域の人をはじめ、多くの人とのつながりが生まれたことを感じる」と話す。
「ビルオーナーのご家族の協力で、提供いただいたパタゴニアのウエアで、地元の『おとめ山公園』の保全・整備に寄付する1口500円のラッフル(慈善目的の福引)も期間中に行っている。これからもビジネスを通して、環境・社会問題の解決とともに社会貢献・地域貢献ができるよう努めていきたい」と意気込む。
営業時間は11時~19時(日曜・祝日は18時まで)。展示は10月22日まで。