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早稲田大学から地域の魅力発信 「地域の祭典」初開催、全国から13団体集う

「早稲田ローカルフェスタ」発案者の小泉勇輔さん

「早稲田ローカルフェスタ」発案者の小泉勇輔さん

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 早稲田大学を中心として地域で活動する団体が一堂に会す「早稲田ローカルフェスタ」が、早大早稲田キャンパス(新宿区早稲田1)で10月11日に初開催された。台風19号の影響で12日に開催予定のイベントは全て中止となった。

「早稲田ローカルフェスタ」当日の様子

 現在、多くの大学に地域で活動する学生団体がある中で、団体間の連携不足やそれぞれが小規模であるなどの問題意識の下、安定的に継続して地域と関わることができる仕組みづくりを目指して早大生を中心に実行委員会形式で開催した試み。

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 発案は、千葉県いすみ市で「ミニ地域おこし協力隊」として活動するサークル「いすみっこ」の代表を務める同大政経学部2年生の小泉勇輔さん。「大学が主催する2018(平成30)年度の『Waseda Vision 150 Student Competition』にエントリーした。大賞は逃したが決勝大会での発表をきっかけにして、早稲田大学環境総合研究センターと早稲田大学平山郁夫記念ボランティアセンターから協力を得て、『早稲田ローカルフェスタ』を実行することができた」と経緯を語る。

 「公共政策、地方創生への関心から早大政経学部に入学した。先輩から実践の場として「いすみっこ」を紹介されて活動に参加して、すぐにいすみの町のファンになった。活動を始めてから約1年の間で30回程度通っている。早稲田ローカルフェスタの活動は、いすみの方に恩返しをしたいという思いもある」と小泉さんは言う。

 同イベントの副実行委員長を務める河合武さん、同イベントに出展している団体の一つの「いぐべおぐに」の会員である中嶋康太さんは共に法政大学生。法政大学が都市部の学生たちと地方の人々を「むすぶ」きっかけを提供する「地域づくりインターンの会」を通じて、昨年、山形県小国町の地域活性化をテーマとする早大のサークル「いぐべおぐに」に参加したことから同イベントに関わる。河合さんは「小国町は春夏秋冬がはっきりした土地と聞き、さまざまな季節の表情を見たいという単純な思いが、この活動に関わる第一歩」だったと話す。河合さんは同イベントに合わせ、出身地である富山県砺波市の広報を行う「礪波交友會」も立ち上げたという。

 大型の台風19号の接近に伴い、12日に予定していた「REC早稲田大学環境ロドリゲス」(新潟県佐渡市)のブース出展を中止、パフォーマンス団体による公演やシンポジウムは延期とした。

 予定通り開催した出展ブースは同キャンパス10号館の前で展開し13団体が参加した。参加団体と活動地域は、「DOMIN」(北海道別海町、深川市)、「思惟の森の会」(岩手県田野畑村)、「三陸つばさ」(宮城県気仙沼市)、「NIPPON TABERU TIMES」(山形県小国町、福島県相馬市、茨城県古河市、長野県、熊本県五木村)、「流通から農と地域を考える学生団体ゆう―YOU―」(山形県村山市)、「いぐべおぐに」(山形県小国町)、「農業系学生団体こだま」(埼玉県本庄市、上里町、美里町、神川町)、「礪波交友會」(富山県砺波市)、「学生NPO農楽塾」(新宿区早稲田)、「いすみっこ」(千葉県いすみ市)、「ぬまずの環」(静岡県沼津市)、「竹田Tキャンプ」(福井県坂井市)、「狩り部」(千葉県鴨川市、山梨県丹波山村)。

 出展ブースには、活動に参加する学生のほか、各地域の自治体職員なども参加して活動をアピールした。

 小泉さんは「台風の影響で、12日のブース出展の準備を一部無駄にしてしまったことや、書道パフォーマンスや三線の公演、シンポジウムを延期させることになったことは本当に悔しい。ただ、来年以降も継続してやるという強い意志を持ってイベントタイトルに『2019』と付けている。今回の初イベント実施経験から教訓を得て来年以降も地域の魅力を発信し続けたい」と抱負を語る。

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