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早稲田駅前の喫茶店「シャノアール」が閉店 31年の歴史に幕、店頭でも惜しむ声

1月13日に閉店した「コーヒーハウス・シャノアール早稲田店」(建物の2階)

1月13日に閉店した「コーヒーハウス・シャノアール早稲田店」(建物の2階)

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 地下鉄東西線早稲田駅前の喫茶店「コーヒーハウス・シャノアール早稲田店」が1月13日、閉店した。

「シャノアール早稲田店」の店頭に掲示された閉店を知らせる貼り紙

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 「コーヒーハウス・シャノアール早稲田店」は、シャノアールの関連会社だった「あゆみBOOKS」が運営していた書店「あゆみBOOKS早稲田店(現・文禄堂早稲田店)」の2階に、1988(昭和63)年にオープン。完全分煙で、禁煙席=45席、喫煙席=40席。

 シャノアールが「あゆみBOOKS」の株式を日本出版販売へ売却するなど、運営会社の変更などもあり、「あゆみBOOKS早稲田店」は「文禄堂早稲田店」として2018(平成30)年12月にリニューアルオープンした。資本関係はなくなったが、31年以上にわたり1階の書店と2階の喫茶店という関係性で、早大生をはじめ、近隣住民に親しまれてきた。

 閉店告知は店頭に1月6日張り出された。ツイッター上には閉店を悲しんだり、惜しんだりする声が寄せられた。「早稲田からシャノアール取ったら何が残るんだよ」「シャノアール早稲田店を閉店させたくない 早く世界遺産登録を」「早稲田シャノアール、学内に誘致すべきなのでは?」「早稲田のシャノアール閉店か。色んな人と行って色んな話したな。その全ての瞬間の私が同一人物だとは自分でも到底思えないほど。」(以上、原文ママ)など約200のツイートがあった。

 最終営業日の閉店時は、ほぼ満席の状態。同店の閉店を知り、最後の営業を見届けようと早大生や卒業生など20代から30代の若者を中心に客が集まった。18時に営業終了を知らせる「蛍の光」が流れはじめると、店内からは「終わった」「大学よりここに来ていた。週3回はいたと思う」「学生の頃から来ていたので感慨深い」などの声が。客は閉店を惜しみながら徐々に席を立ちだした。喫煙席では店員に声を掛けられるまで席で読書をしていた客がいたほか、全員が退店した後も店の前で談笑する4人組の姿も見受けられた。

 シャノアールの広報は「長らくの間、いろいろな方々にご愛顧いただいたことに大変感謝している」としている。

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