高田馬場のゲームセンター「ゲーセンミカド」を運営するINHが、3号店となる「ゲーセンミカド×ナツゲーミュージアムin白鳥会館」(新宿区高田馬場4)を11月下旬にオープンすると9月28日、発表した。
新店オープンに向け握手するゲーセンミカドの池田稔社長とナツゲーミュージアムのオーナー(左から)
高田馬場や池袋にある「ゲーセンミカド」と昨年9月に閉店した秋葉原のレトロゲーム特化のゲームセンター「ナツゲーミュージアム」のコラボ店舗。今年1月にゲーセンミカドが営業権利を取得した「白鳥ゲームプラザ」をリニューアルする。
当初は5月ごろに「ゲーセンミカド別館in白鳥プラザ」としてリニューアルオープン予定だったが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、計画の見直しを迫られた。ゲーセンミカドは4月8日から6月11日まで休業し、4月10日にクラウドファンディングを開始。そのリニューアル計画(ゲーム機購入や運送諸経費1,000万円)も含めたプロジェクトに支援を呼び掛けていた。
最終的に目標金額2,000万円を超える3,700万円以上の支援が集まったこと、さらに「ナツゲーミュージアム」のオーナーからの協力があったことで、リニューアル計画を一新し、「ゲーセンミカド×ナツゲーミュージアムin白鳥会館」としてオープンすることにした。施設が古く、エアコン、壁紙、下水などの工事を行い、計画通りの投資を行うという。
ゲーム筐体(きょうたい)は全台入れ替える。「80年代テーブル筐体」や「エレメカ(エレクトロメカニカルマシン)」「レトロパチスロ」をメインコンテンツにし、「高田馬場ゲーセンミカド」に次ぐ、「アーケードゲーム第二の聖地」を目指す。地下1階にはピンボールやテーブル筐体、2階にはエレメカやメダルゲームなどを設置する。現在、稼働しているゲーム筐体の一部はゲーセンミカドに移設する。
コラボグッズや新しいデザインのマスコットキャラクター「ミカドちゃんグッズの物販コーナーも設ける。エレメカ、ピンボールなどの大会、実況配信などの企画も実施する予定。店内は完全禁煙で家族でも楽しめるという。
INHの池田稔社長は「ゲーセンミカドは90年代の対戦ゲーム、ナツゲーミュージアムは70年代のゲームを中心に扱い、それぞれ異なるコミュニティーがある。どのような化学反応が起こるか分からないが、楽しみ。小さいゲーセンがまだまだ頑張れるというところを見せつけたい」と意気込む。
ナツゲーミュージアムのオーナーは「大きなゲームセンターは似たような感じになっていたり、ゲームらしいゲームが少なかったりする。とがったゲームの街として、高田馬場がゲームセンターの聖地になれば」と話す。
リニューアル工事は10月中旬より開始予定。