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高田馬場・早稲田エリアも「緊急事態宣言」で対応追われる 初日は駅前の外飲み減少

前回の緊急事態宣言の解除以降、高田馬場駅前ロータリー広場ではテレビの取材・撮影が増加している

前回の緊急事態宣言の解除以降、高田馬場駅前ロータリー広場ではテレビの取材・撮影が増加している

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 高田馬場・早稲田周辺の飲食店や施設が、政府により4月25日に発令された緊急事態宣言に伴い、営業時間の短縮、臨時休業などの対応に追われている。

3度目の緊急事態宣言発令後、初めての平日となる4月26日朝の高田馬場駅前の様子

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 緊急事態宣言中は、エリア内の多くの飲食店は5月11日まで臨時休業や時短営業を行う。休業を要請されている居酒屋では「わっしょい 高田馬場」(高田馬場1)、「米とサーカス 高田馬場店」(高田馬場2)、「居酒屋もちだ」(西早稲田3)などが早々に期間中の休業を発表。食事提供施設では、20時閉店を継続し、酒類の提供や持ち込みを終日中止にするなどの対応が多い。

 商業施設「BIGBOX高田馬場」は、食事提供施設などの一部店舗を除き5月11日まで臨時休業する。営業中の店舗では、混雑緩和、マスク着用、ソーシャルディスタンス確保などの対策を行う。老舗映画館の「早稲田松竹」(以上、高田馬場1)も5月11日まで休館する。

 早稲田大学(戸塚町1)は今学期実施している対面とオンラインを組み合わせた授業を継続する。「感染が急速に拡大した場合には、その方針を変更する可能性もある」としている。学習院大学(豊島区目白1)は、緊急事態宣言を受けた学事運営方針を4月26日にホームページで公開するとしている。

 ゲームセンター「ゲーセンミカド」(高田馬場1)は、「寝ないで考えた末、運営維持のために営業を続ける」とツイッターで発表。「ゲーセンミカドxナツゲーミュージアム in 白鳥会館」は休業し、5月5日に予定していた「ミカド薄い本フェスティバル」は延期する。ツイートには3000を超えるリツイート、4000弱のいいねが付き、多くの応援の声が寄せられた。

 区施設でも対応が進む。「戸塚地域センター」(高田馬場2)では、利用区分「夜間2」(19時45分~21時45分)が引き続き、利用中止。その他の時間帯では「7階多目的ホール」を除き、利用できる。地域センターは新型コロナウイルスワクチン接種会場として使用する予定になっている。接種会場として使用する場合は、臨時休館となる。

 戸山公園内にある「新宿スポーツセンター」(大久保3)は5月11日まで施設や教室の利用を中止する。「新宿消費生活センター分館」では、利用自粛の呼び掛けや利用区分「夜間」の予約受け付け停止などを行う。

 スーパーマーケットのピーコックストア高田馬場店(高田馬場1)、成城石井高田馬場店(高田馬場2)、西友高田馬場店、オオゼキ高田馬場店(以上、高田馬場3)、マルエツオレンジコート店(大久保3)、ワイズマート高田馬場店(豊島区高田3)は、4月26日時点で営業時間に変更はない。

 高田馬場駅前ロータリー広場(以下、ロータリー広場)では、前回の緊急事態宣言の解除以降、テレビの取材・撮影が頻繁に行われている。緊急事態宣言初日の4月25日の夜間は、ロータリー広場で外飲みする人の数が大幅に減少。これまでは居酒屋などが20時までの時短営業だったことで、退店後にロータリー広場に集まる人が多かったが、緊急事態宣言で居酒屋が休業となり、ロータリー広場も人が減少したと推測される。

 日曜を除く毎日ロータリー広場を清掃している「早稲田大学 ロータリーの会」の代表・新井国憲さんは「昨日は日曜ということもあり、今日のごみは少なかった。ロータリー広場は、多くの人がコミュニケーションしている貴重な場所。新型コロナの影響が収束したら、また多くの人が集う場所になってほしい。楽しくコミュニケーションしても、ごみは持ち帰ってほしい」と呼び掛ける。

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